◆パ・リーグ　西武７―４楽天（１３日・ベルーナドーム）

　楽天は山崎剛内野手（２７）が２回に適時打を放つなど５打数２安打１打点と打線をけん引した。チームは藤平尚真投手（２４）が５回途中５安打６失点（自責３）の乱調で逆転負けを喫した。

　日に日に山崎の存在感が増してきた。０―０の２回２死満塁で高橋の直球を強振し右前に運んだ。「チャンスでしたからね。かえしたかったです」。２―６となった７回には先頭で中前打を放ち今季９度目のマルチ安打をマーク。劣勢になりながらもリードオフマンとしての仕事を全うした。

　開幕から全３４試合でスタメン出場。遊撃というハードなポジションを任されながらチームトップの打率２割６分１厘、出塁率３割６分１厘５毛にまで上昇した。疲労もたまる時期ではあるが、石井監督は「レギュラーとして出るというのはそういうこと。１年間戦い続けてほしい」と期待を寄せる。

　最近のマイブームが駄菓子の「タラタラしてんじゃねーよ」（よっちゃん食品工業）。女子プロゴルファーの渋野日向子が全英女子ＯＰを制した際に、「もぐもぐタイム」で口にしていたことで世間の注目を浴びたアイテム。好守連発で、決して“タラタラした動き”は見せない山崎も「これが駄菓子の中で一番うまいっす」と大のお気に入り。好調の裏側には移動中のもぐもぐタイムがある。

　「一試合、一試合しっかりやるだけ。最後まで（先発で）いく気持ちで開幕からやってきたので一日、一日大切にやっていきたい。未知の世界なので楽しんでいきたい」。全試合出場を目標に掲げ、前進あるのみだ。（長井　毅）

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