【楽天】則本昂大に今季28イニング目で初援護点 「ようやくプロ野球が帰ってきたな」5度目登板で初勝利

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2023.5.12(金) 05:30

5回、無失点に抑えバンザイする則本昂大(カメラ・頓所美代子)

◆パ・リーグ 楽天7―3オリックス(11日・楽天モバイル)

 自分を指さすマウンドの松井裕に向かって、ベンチの則本昂大投手(32)も指をさし返して応えた。昨季から定番となっている2人の勝利の儀式。7回に4連打で3点こそ失ったが、最速151キロの直球と宝刀フォークを軸に7回7安打3失点。今季5度目の登板で初勝利をつかみ、お立ち台で「ようやくプロ野球が帰ってきたなと思います」と大歓声をかみ締めた。

 今季初めてもらった援護を白星につなげた。前回登板まで4試合25回1/3を投げ、自身がマウンドにいる間の援護はゼロ。2回に岡島の先制ソロでもらった1点が、今季28イニング目で初の援護点だった。それでも楽天のエースは「いつも選手は一生懸命やっている。勝ちっていうのは相手ピッチャーもあること。今日勝てたことは本当に良かったと思いますし、また次しっかりと勝てるように、チーム全体で相手に向かっていきたい」と淡々と語った。

 野手の気持ちが伝わったのは試合前だった。岡島から「今日、6点取ったるから」と言われた。「岡島さんとそこに(西川)遥輝もいたんですけど、『言うのはただやから、なんぼでも言うたろか』って言ってたんで『じゃあ1点でいいよ』って。言うのはただなんで、みたいな」。お立ち台で1点と言いながら3点取られたことを岡島にいじられ、予告より1点多い7点の援護を「岡島さんのホームランが1本余計だった」と冗談で返して感謝した。

 チームの連敗も3でストップ。石井監督は「彼はレベルの高い投球をしてくれるはずなので、そういう見方をすれば普通だったかな」と、より高いレベルを求めた。「勝ってもやっぱり反省点の方が多いので、そんなに満足はしていない。また次が来るので、そこに向けてうまくやれたら」と則本。苦境のチームの中で一体感を演出した右腕の今季初白星が、反攻へのきっかけとなる。(山口 泰史)

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