【日本ハム】万波中正が2戦連続V打「興奮して打席に入った。最高でした」殊勲の2点打で5位浮上

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2023.5.6(土) 06:43

8回1死一、三塁、決勝の適時二塁打を放つ万波中正(カメラ・佐々木 清勝)

◆パ・リーグ 日本ハム5―2楽天(5日・エスコンフィールド)

 日本ハム・万波中正外野手が5日、楽天戦(エスコン)で8回に決勝の2点適時二塁打を放ち、劇的な逆転勝利をもたらした。最下位脱出に貢献してお立ち台に上がり「皆の気持ちをすごく感じた。勝てない時期が続いても、皆で我慢しながらズルズルいかないようにやってきた。すごくうれしい」と喜びを嚙みしめた。

 同点の8回1死一、三塁。楽天の3番手・伊藤茉の内角シンカーを振り抜いた。力で押し込んだ打球は、2万5000人超のファンの声援にも後押しされて右中間を破った。「興奮して打席に入りました。1点入れば何でもいいと。多少詰まりながらでしたけど、結果、越えてくれて最高でした。すごくいいアプローチができた」。送球間に三塁を陥れると、こん身のガッツポーズで大歓声に応えた。

 5日は「こどもの日」。少年時代に好きだったアニメ「銀魂」の主題歌を登場曲に使い、心から野球を楽しんでいた幼少期を思い返した。「子どもが憧れる野球選手になることは、自分がアスリートとして目指すところ。そこに少しでも近付けたら」。頼もしく話した23歳は、多くの子どもたちの前で正真正銘のヒーローになった。

 前日・西武戦のV弾に続き、自らのバットで連勝に導き、チームは単独5位に浮上。今季は勝てば5位・楽天も勝利、負ければ相手も敗れるという“お付き合い”を何度も経験した。一日でも早い最下位脱出を願い、試合後はまず真っ先に楽天の試合結果をチェック。「『あ~勝ってるな』とか。そういう日々を送っていました」。ナインも思いは同じ。苦しい日々を共に乗り越えてつかんだ1勝は格別だった。

 「僕が打てなかった試合は何試合もある。まだまだ5位になっただけ。もう一回ここから上位目指してやっていきたい」と背番号66。新庄剛志監督も確かな成長を認める若きスラッガーが、本拠地でまばゆい光を放った。(堀内 啓太)

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