◆パ・リーグ　楽天６―０ロッテ（４日・楽天モバイル）

　楽天は５回に１イニング今季最多５点を奪うなど打線が爆発し快勝した。山崎剛内野手（２７）が、先制の口火を切る一打を含む３安打２打点をマーク。松井友飛投手（２３）にプロ初勝利を贈った。

　４回まで眠っていた龍（りゅう）たちが続々と火を噴いた。０―０の５回。勢いづけたのは山崎だった。「最初の打席で（三振して）受け身になっていたので思い切りいこうと思っていました」。先頭で森のスライダーを右前に運び出塁すると、２死一、三塁から浅村の二塁内野安打で生還。待望の先制点をもたらした。

　岡島の２点適時打など怒とうの攻勢で４―０とし、なおも満塁の場面でも山崎が右前適時打。自身初の１イニング２安打を放ち「昇り龍のようにつないで打つことができてよかった」。一塁上ではチーム内で流行している龍の手を模して胸の前に突き出す“ドラゴン・ポーズ”を決めて喜んだ。

　昨季までは試合中にミスをすると、失策など立て続けに乱れることが多かったが「去年の反省を生かして今年はやれている」と下を向かないことを意識。精神面でも成長著しい山崎が上昇気流に乗せていく。

（長井　毅）

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