【日本ハム】伊藤大海 ”5度目の正直”今季初勝利 侍先発陣で最後の勝利「ラストチャンスと思ってました」

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2023.5.3(水) 05:20

7回1失点の好投をみせた伊藤大海(カメラ・小泉 洋樹)

◆パ・リーグ 西武1ー7日本ハム(2日・ベルーナドーム)

 長いトンネルを抜けた。5度目の先発で初勝利を挙げた日本ハム・伊藤大海投手(25)はお立ち台で「ラストチャンスと思ってましたし、これ以上チームに迷惑をかけられない。『腕がちぎれてもいい』気持ちでマウンドに上がりました」。7回4安打1失点6奪三振。WBC日本代表の先発陣で唯一勝ち星がなかった右腕に、待望の瞬間が訪れた。

 新しい投球スタイルを見せた。5回まで72球のうち、決め球のスライダーはわずか8球。直球とカーブでかわしつつ得点圏に走者を背負った6、7回には宝刀を解禁し、空振り三振で危機を脱した。「あまり見せてないことで、要所で多投できた。すごく勉強になった試合だった」と振り返った。

 登板前日の1日まで異例の4日連続ブルペン入り。体の開きを修正し、「体ボロボロでしたけど、何とか気持ちで粘れました」。眠れない日々を過ごしていたことを明かし「監督もそうですし、気にかけてくれた人がたくさんいる」と感謝を口にした。

 愛のムチにも応えた。前回登板後、伊藤の2軍降格を示唆した新庄監督は「厳しいこと言いましたけど、監督のセリフは必ず選手は見てるだろうし」と明かした。今季最少1四球の投球内容に「マウンドさばきも、テンポも、脱力感も、リリースポイントも、力の抜け方も。気持ちを入れ替えてくれた」とうなずいた。

 チームは今季初の3連勝で10勝到達。伊藤は「今日、やっとぐっすり寝られる」と安どを口にしつつ「まだまだ取り返せていない。次も頑張ります」。頼れる男が、チームとともに上昇カーブを描いていく。(内田 拓希)

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