【日本ハム】ドラ6・宮内春輝がプロ初ホールド 1死満塁から火消し成功

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2023.5.1(月) 05:50

5回1死満塁のピンチで2番手で登板した宮内

◆パ・リーグ 日本ハム5―1ソフトバンク(30日、エスコン)

 日本ハムはソフトバンクに連勝し、今季2度目のカード勝ち越しを決めた。ドラフト6位右腕・宮内春輝投手(26)=日本製紙石巻=は5回1死満塁から登板し、火消しに成功。全13球中12球を直球で押し込み、プロ初ホールドを記録した。松本剛外野手(29)は先制打を含む2本の適時打を放って連続試合安打を「10」とし、打線をけん引した。

 流れは渡さなかった。2―1の5回2死満塁。宮内は渾(こん)身の内角低め148キロで左の三森を一ゴロに封じた。1死満塁のしびれる局面から登板し、13球中、12球が直球勝負。力で相手の勢いを食い止め「ホッとした。うれしいですね」と3試合目での初ホールドをみしめた。

 「武器」で攻めた。先頭・柳町には高め149キロを右前にはじき返されたが、続く佐藤直は内角に食い込む直球で二飛。カウント1―1から捕手が交代する事態にも動じず、強気を貫いた。「詰まらせられた。手応えを感じた」と右腕。共にピンチを切り抜けた捕手の伏見は「『ド真ん中でもいいから腕振ってこい』と。思い切りよく投げてくれた。ナイスピッチ」と度胸満点のルーキーを褒めた。

 同じ失敗は繰り返さない。前回登板の25日・オリックス戦。マウンドに上がった直後の初球を、森に右翼席へ運ばれた。外角寄りの直球を一撃で粉砕され「何もかも別格。人生初の経験だった」。見直したのは精度。「自分の武器はまっすぐ。課題は左打者へのライン出し」と28日は練習後に志願してブルペン入り。加藤投手コーチに助言も求めた。苦い経験を力に変える。内角で攻め続けた姿を見た同コーチは「左の内をあれだけ突けたら大したもん」と成長を評価した。

 試合後は万波から「勝利投手ですよね」とウィニングボールを渡された。だが、記録は堀の勝利に。「僕にはまだ早いってことかな。まずは10ホールド目指して、積み重ねていきたい」。1軍では唯一のサイド右腕。開幕から1か月、26歳のルーキーは既に貴重な戦力になっている。

(堀内 啓太)

 頼れる選手会長が2安打2打点で連勝に導いた。まずは3回1死満塁。松本剛は「ビッグチャンス。打ってヒーローになろうと思った」と相手先発・藤井のフォークを右前へ。10戦連続安打となる先制打で勢いに乗ると、5回も中前適時打。「ホークス相手に勝ち越したのはすごくプラス」と笑顔を見せた。この日は昨季まで背負った「12」を受け継いだドラ1・矢沢がプロ1号。試合中に「これは新旧12番がお立ち台だ」と予想していた背番号7は「キャンプの時点で『いい番号もらったな』と(矢沢を)イジってた。すごくうれしかった」。4月を白星で締め、大型連休もスタート。「大型連勝できるようにね」と宣言した。

 左肩痛から復活した左腕が“リベンジ”を果たして今季初勝利を挙げた。堀が6回から3番手で登板し、1イニングを1奪三振0封。前回登板の26日・オリックス戦はまさかの3者連続アーチを浴び、1死も奪えず降板。21年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得した24歳は「去年全然ダメだったので。0で抑えられて良かった。(勝利投手は)宮内さんだと思ってたので申し訳ない」と苦笑いで球場を後にした。

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