【オリックス】若月健矢捕手のサヨナラ打で首位タイ浮上 同い年の森友哉加入の相乗効果

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2023.5.1(月) 05:00

延長11回2死一、二塁、若月健矢(中央)はサヨナラとなる右越え適時二塁打を放ち、ナインから手洗い祝福をうける(カメラ・義村 治子)

 オリックスが今季初のサヨナラ勝ちで、下したロッテと並んで首位に浮上した。3―3の延長11回2死一、二塁で、若月健矢捕手(27)が右越えの二塁打。森と正捕手を競う10年目が、昨年9月以来のサヨナラ打を放った。6番手の2年目・小木田敦也投手(24)がプロ初勝利を挙げた。

 仲間の手荒い祝福が心地良かった。若月が延長11回2死一、二塁で外角スライダーに食らいついた。「何を打ったのか、本当に覚えていないぐらい。絶対決めてやるぞという気持ちで」。コンパクトに捉えた打球は前進守備の右翼手の頭上を大きく越えた。プロ2度目のサヨナラ打で、チームを今季初のサヨナラ勝ちに導いた。

 今季、同い年の捕手の森が西武からFA加入。「僕の出番は多くはないですけど、任されたところで結果を出していければ」と、置かれた立場は理解している。

 ただ、強力なライバルである前に良き仲間だ。埼玉・花咲徳栄高3年時には大阪桐蔭高の森と高校日本代表でチームメート。ドラフト後には「埼玉の俺が大阪(オリックス)で、大阪の友哉が埼玉(西武)だな」と連絡を取り合った。同じユニホームに袖を通した今年も、互いに助言を送り合う。「僕が打撃の下半身の使い方を聞いたり、友哉も守備のことを聞いてくれたりして。素晴らしい選手と一緒にできて楽しい。高め合いながらやれている」

 課題の打撃も、森加入の相乗効果から、12試合で打率2割8分6厘(35打数10安打)と高水準。エース山本が登板した全4試合など8試合で先発マスクをかぶり、この日は6回に二盗を阻止した。

 チームは連勝で今シーズン最多タイの貯金4とし、ロッテに並んで5日ぶりに首位に浮上した。中嶋監督が「(首位は)どうでもいいっす。4月の終わりですよ」と先を見据えれば、昨季までの連覇に貢献した若月も「これからも頑張ります」。背番号2が縁の下の力持ちとして、猛牛軍団を支えていく。(小松 真也)

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