日本ハム・野村佑希 (C) Kyodo News

◆ 久々の当たりは「1番」から

　日本ハムの野村佑希が29日、本拠地でのソフトバンク戦で4打数2安打1本塁打と躍動。チームをソフトバンク戦今季初白星に導く活躍を見せた。

　この日はここまで慣れ親しんだ4番ではなく「1番・三塁」でスタメン出場。初回先頭の第1打席は凡退したものの、2回無死一・二塁の場面で回ってきた第2打席ではライトへの安打を放ち、チャンスを拡大する。

　さらに4回、二死走者なしで回ってきた場面では東浜巨の初球を捉え、ライトへ叩き込む第4号のソロ本塁打。いつもとは違う打順で、起用に応える働きを示した。


　29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の坂口智隆氏は、「上手くはまりましたね」と野村の起用法について言及。「広角に打てる彼らしいバッティングが出たと思います」と本塁打の場面を振り返りながら野村を称賛した。

　続けて「やっぱり野村選手が打たないとチームとしてもきついと思うんですけど、復調させるために打席数が1番回ってくるところで立たせてあげるのも一つの手だと思う」とし、不振に悩む野村の活躍を促すために思い切った打順で起用したベンチの采配を評価した。

　ここまでパ・リーグ3位の16打点を挙げる活躍を見せている一方、打率は.227と苦戦が目立っていた野村。今日の活躍をきっかけに再び浮上できるか、今後も注視したい。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

【動画】「1番・三塁」で見せた！野村佑希の今季第4号