【ソフトバンク】森唯斗が史上最遅465試合目で先発初勝利「肘が飛んでもいい気持ちで」
スポーツ報知
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2023.4.28(金) 05:00
◆パ・リーグ ソフトバンク5―3楽天(27日・ペイペイドーム)
ソフトバンク・森唯斗投手(31)がプロ野球史上最も遅い通算465試合目での先発初勝利を挙げた。今季初登板初先発で、6三振を奪って6回4安打無失点の快投。「先発で勝てたので全然違いますね。ウィニングボールは家に飾ります」。入団から7年連続50試合登板。105ホールド127セーブをマークするなど、救援で一時代を築いた右腕は、違った“勲章”を喜んだ。
気迫があふれた。4回に連打で背負った無死二、三塁のピンチもひるまない。「肘が飛んでもいい気持ちで」。フランコを低めナックルカーブで空振り三振に仕留め、岡島は三ゴロ。2死満塁から安田を内角140キロカットボールで二ゴロに打ち取り、右拳を握った。藤本監督は「(抑えで)9回を投げていた森が長く投げている感じがした」とたたえた。
21年に左肘手術、昨季は開幕から不調に陥って、先発に活路を求めた。昨年10月2日のロッテ戦(ZOZO)でチームが敗れ、歴史的V逸を喫した試合後。すぐに監督室を訪れた。「来年、先発できませんか?」。指揮官に直談判すると、その場で背中を押された。18年のセーブ王がプロ10年目はゼロから再出発した。
オフは股関節の柔軟性を取り戻すため、初動負荷トレーニングを導入。「スナック菓子とジュースは飲んでいない」と食生活を改善し、公表100キロだった体重を同91キロまで減らした。春季キャンプ初日に右足を痛めて開幕2軍だったが、満を持して上がった晴れ舞台で全身全霊を込めた。
チームは連勝で4カードぶりに勝ち越し、2位に浮上。ペイペイDでは開幕7連勝で、球団記録を更新した。「またチャンスをもらえたら一発勝負のつもりで」と森。かつての守護神が貴重な先発のピースとなって帰ってきた。(小松 真也)
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