【楽天】最大6点差から大逆転サヨナラ勝ち 石井一久監督が推した浅村でも山崎でもない“陰のMVP”は…

スポーツ報知

  • ニュース

2023.4.21(金) 23:09

ヒーローインタビューに臨む山崎剛と西川遥輝(右) (カメラ・頓所美代子)

◆パ・リーグ 楽天8×―7(21日・楽天モバイルパーク)

 楽天は最大6点差をひっくり返す大逆転劇で連敗を2で止めた。浅村栄斗内野手が好守で流れを呼び込み、1点を追う9回に無死満塁から山崎剛内野手がサヨナラ打でケリをつけた。

 ビッグプレーに観衆がどよめいた。6―7の8回2死二塁。松本の放った中堅に抜けそうな打球に体が反応した。「追えば届くかなと思ったので、珍しく飛びました」。浅村のダイビングキャッチが雰囲気を一変させた。

 続く9回の攻撃では先頭打者として役割を全う。田中正の初球の直球を中前にはじき返しチャンスメイクした。「先頭が出ないといけない場面で、初球からいくか迷ったんですけど、しっかり塁に出ることを意識していた」。主将のバットに後続も勇気づけられた。フランコが中前打を放つと、ピンチバンターの太田が3バントを成功(記録は犠打失策)させ、無死満塁とし、西川が右前に同点打。押せ押せムードの中、最後は山崎が右越えに劇打を放った。

 先発の田中将が5回に突如崩れて、この回だけで7失点。普通であれば暗いムードが漂う中で、ベンチにいた岡島、鈴木大、西川らベテランたちが声を枯らして後輩たちを鼓舞していた。

 石井監督も「今日は特にオカジ(岡島)とか遥輝とか大地とかが意味のある言葉を声が枯れる感じで出してくれていたので、すごくベンチが押している感じがありました」と振り返ったように“陰のMVP”はベンチスタートでもチームを盛り上げたベテラン勢だろう。

 主将の浅村はナインの気持ちを代弁し「徐々にですけど、しっかり攻撃が毎イニングできていた。今日はみんなで取った1勝だと思うので、いいきっかけにして、明日以降が大事なので、明日(の試合に向けて)にいい流れになればと思います」と締めくくった。

 前夜のオリックス戦(京セラD)は1安打の完敗。暗雲を吹き飛ばすこの日の劇勝を浮上のきっかけにしなければいけない。

関連ニュース

【楽天】田中将大が歴代4人目の日米通算2500奪三振達成
【楽天】打線沈黙で借金5 石井一久監督「1安打じゃ厳しい。さすがに」
【楽天】西口直人が決勝点献上し今季初の連勝逃す 石井一久監督「彼一人のせいじゃない」
【楽天】伊藤茉央、プロ初勝利 福島出身ドラ4サイド右腕、生粋楽天ファン「勝ちパターンで投げたい」
【楽天】ドラフト4位・伊藤茉央がプロ初勝利

記事提供:

スポーツ報知