【ロッテ】森遼大朗、プロ4試合目の登板で念願の初勝利 育成4年、プロ6年目の苦労人
スポーツ報知
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2023.4.20(木) 05:55
◆パ・リーグ 日本ハム3―4ロッテ(19日・エスコンフィールド)
6年目のロッテ・森遼大朗投手(23)に待望の瞬間が訪れた。日本ハム・万波が右飛に倒れると満面の笑みでナインとハイタッチを交わした。5回1/35安打2失点、プロ4試合目の登板で念願の初勝利。「とにかくホッとした。ハラハラしたけど、うれしいです」とウィニングボールを大事に握りしめた。
粘りの投球が光った。初回から2死一、三塁のピンチを背負ったが無失点。2点リードの2回には1死一、二塁から水野の適時打で1失点したが、その後のピンチをどうにかこらえた。吉井監督が「武器になる」と評価する右打者へのシュートで3回からは3イニング連続で3者凡退。6回に1死三塁とされたところで降板となったが、先発の仕事を果たした。
苦労を重ねつかんだ白星だ。17年育成2位で入団したが3年間結果を残せず支配下登録のお呼びはかからなかった。迎えた21年。春季キャンプで同じく2軍調整していた美馬にすがるような思いでフォークを教わると一気に視界が開けファームで10勝。最多勝を獲得し、同年12月に念願の支配下登録となった。ところが1軍初先発の昨年8月7日の西武戦(ベルーナD)では4回7失点KO。「このままじゃいけない」と自宅でも美馬や石川をはじめとした投手の動画を研究。一歩一歩、階段を上ってきた。
吉井監督も「またすぐチャンスが来ると思う」と評価したが、目標はまだまだ先にある。1学年上のオリックス・山本と投げ合い、勝つことだ。都城商時代に都城高の剛腕と対戦経験はあるが、すでに相手は球界を代表する投手。遠くなった背中を追いかけていく。「この6年は長いようで短かった。これからも必死こいて頑張りたい」。23歳の物語はまだまだ始まったばかりだ。(小田原 実穂)
◆森 遼大朗(もり・りょうたろう)1999年4月22日、宮崎・都城市生まれ、23歳。都城商では2年からエースも甲子園出場はなし。17年育成ドラフト2位でロッテに入団し21年12月に支配下登録。球種は直球、カーブ、スライダー、フォーク、シュート。好きなアーティストはWANIMAとRADWIMPS。180センチ87キロ。右投左打。
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