【日本ハム】ドラ5奈良間大己、初安打がプロ1号!12球団新人最速…172センチ“静岡のジーター”

スポーツ報知

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2023.4.19(水) 06:00

歓声に応える奈良間

◆パ・リーグ 日本ハム2―4ロッテ(18日・エスコンF)

 172センチのルーキーが豪快にバットを放り投げた。0―0の3回先頭。「9番・二塁」で先発したドラフト5位・奈良間がロッテの先発・小島の高め143キロの直球をフルスイング。高々と舞い上がった打球は左翼ブルペンで弾んだ。プロ入り4打席目での初安打初本塁打は12球団の新人1号。先輩たちから手荒い祝福を受け「まさか僕が…。本当にうれしい」と破顔した。

 オープン戦では打率1割5分と苦しみ、開幕1軍を直前で逃した。結果欲しさに小手先に頼っていた打撃を見直し、ファームでは12試合で15安打、打率3割8分5厘と結果を出して、11日に1軍初昇格。初先発で「手も足も出なかった」12日のソフトバンク戦から心も整え、第1打席からフルスイングした。

 常葉大菊川では3年生だった18年夏の甲子園で16強。その夏の静岡大会では打率8割1分8厘、2本塁打と大暴れし“静岡のジーター”の異名も取った。練習後は毎日一人で室内練習場に直行。当時1、2番コンビを組んだ東虎之介さんは「一番うまい選手が一番練習してた。弱音すら聞いたことがない」と明かす。

 吉田輝星(現日本ハム)らとU18日本代表に招集された際には、自らの非力さを痛感。立正大1年から個人トレーナーをつけ、4年間で体重は6キロ増えた。記念の一打は「完璧」。積み上げてきたパワーを、北の大地で解放した。(堀内 啓太)

 ◆奈良間 大己(ならま・たいき)2000年5月8日、静岡県生まれ。22歳。常葉大菊川では3年夏の甲子園に出場。本塁打を放つなど2勝を挙げ、大阪桐蔭・根尾(現中日)、報徳学園・小園(現広島)らとともにU18日本代表にも選出された。立正大を経て22年ドラフト5位で日本ハム入り。172センチ、72キロ。右投右打。

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