【西武】エンス6回ノーノー交代 松井監督、長いシーズン見すえた采配…救援の佐藤隼輔&ティノコも絶賛

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2023.4.17(月) 05:55

力投する先発のエンス(カメラ・中島 傑)

◆パ・リーグ 日本ハム2―6西武(16日・エスコンフィールド)

 迷いはなかった。2点リードの7回。松井監督は6回まで無安打無失点のエンス=写真=から森脇に代えた。球数は91球。指揮官は助っ人の交代の理由について「9回まで投げたら何球になるか…。6回くらいと考えていました」と説明した。5回は四球と死球で1死一、二塁のピンチを招き、6回も3者凡退で終えたとはいえ相手打線がタイミングをつかみかけていた。長いシーズンを見すえた交代は正解だったと思う。

 思い切った投手交代ができるのも、強力な中継ぎ陣が控えているからだ。平良が先発へ転向し、水上は不調で2軍調整中と、昨季最優秀中継ぎ投手に輝いた2人がブルペンにいなくとも、層の厚さは変わらない。2点差に迫られた8回1死二、三塁で今季から中継ぎに回った2年目左腕の佐藤隼が150キロの速球で清宮を二飛に、続く野村は新外国人右腕のティノコが鋭いスライダーで三振に仕留めた。松井監督は「佐藤も素晴らしい球だったし、ティノコもよかった」と息をついた。

 チームは貯金を2として2位に浮上した。「一つ一つだと思います」と松井監督。昨季リーグトップのチーム防御率2・75を記録した強力投手陣を前面に押し出して、シーズンを戦っていく。(西武担当・秋本 正己)

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