【ロッテ】種市篤暉、988日ぶり白星「ヒーローになって懐かしい」…侍予備でダル大谷から吸収

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2023.4.10(月) 05:30

988日ぶりの勝利を挙げたロッテの種市篤暉

◆パ・リーグ ロッテ10―1楽天(9日・ZOZOマリン)

 満員のファンからの大歓声を全身に浴び、種市篤暉投手(24)はお立ち台に上がった。6回1安打無失点の好投で今季初勝利。2020年9月に右肘トミー・ジョン手術を受け、同年7月25日以来、988日ぶりの白星。「ヒーローになって懐かしい感じ。応援されている部分に関してはありがたい」とかみ締めた。

 白星はつかなくても、今季初登板が自信になっていた。1日のソフトバンク戦(ペイペイD)で4回1失点、10奪三振の力投。「不安はあったんですけど、ある程度やれるという自信は持てた」。最速150キロの直球とフォークを軸に7奪三振。打線の援護とチームの5連勝を呼んだ。

 侍での経験が力になった。WBC直前、侍ジャパン予備登録メンバーとして強化試合に参加。ノートを手にダルビッシュ、大谷らに積極的に話を聞いた。「結構やばいやつと思われてるかもしれない」。特にダルビッシュからはトレーニング、食事、変化球と多くを学び吸収中。「ダルビッシュ投手だったり大谷投手もトミー・ジョン手術をしている。そこは勇気をもらいます」。躍動する“先輩”の姿が、何よりの希望になった。

 吉井監督は「自分が投手コーチのときに、年齢の割にイニング数を増やす割合を多くして故障した。責任を感じていたんですけど、復活してくれて本当に助かりました」と目を細めた。「吉井監督を胴上げしたい」と種市。より強く成長した姿で帰ってきた右腕が、恩師を救う白星をここから積み重ねる。(山口 泰史)

 ◆種市 篤暉(たねいち・あつき)1998年9月7日、青森・三沢市生まれ。24歳。八戸工大一では、エースとして3年夏の青森大会8強。2016年ドラフト6位でロッテ入団。18年U―23W杯では2戦2勝で最優秀勝率を受賞。19年にプロ初勝利を挙げるなど8勝を挙げ、オフには背番号が「63」から「16」に。20年は開幕ローテ入りも、8月に離脱し9月に右肘を手術した。183センチ、88キロ。右投右打。

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