【日本ハム】新庄チルドレンが躍動!万波が同点打、上川畑がV打!若手が期待応え連敗5でストップ

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2023.4.9(日) 06:05

9回の1イニングを無失点に抑えた石川直也(51)らナインをグータッチで迎える新庄剛志監督(中央、カメラ・豊田 秀一)

◆パ・リーグ オリックス2―6日本ハム(8日・京セラD大阪)

 トンネルを抜けた。勝利を見届けた日本ハム・新庄剛志監督(51)はこわばった表情を緩め、ベンチでハイタッチを繰り返した。軽やかな足取りで報道陣の前に現れ「やっとですよ。やった! 以上!」。敵地初勝利で連敗を5で止め、前向きな、らしい笑顔が戻ってきた。

 「動と静」の采配に、新庄チルドレンが応えた。2戦連続安打を放っていた万波を、今季初の5番に抜てき。1―2の4回1死一、二塁から右中間へ同点の適時二塁打を放ち、「走者がたまったところで回したい」という起用がはまった。

 続く1死二、三塁。6番・上川畑が外角の変化球をうまく合わせ、中前へ決勝の2点適時打を放った。試合前まで打率8分7厘と苦しんでいたが「バットに当たったら何か起こるというのを、みんなに見せてくれた一打でした」と指揮官。昨季中盤から定位置をつかんだ背番号4を信頼し、遊撃で起用し続けた。

 連敗中は守備のミスが続き「野村(克也)さんが言ってた『不思議な負けはない』。本当にそうです」と阪神時代の恩師の言葉がよぎった。それでも先発野手9人の平均年齢25・9歳の若手軍団の底力を信じ「欠点ばっか探しててもね。選手を盛り上げて、ミスを少しずつ減らす」と練習で自らグラブを持ち、現役時代にゴールデン・グラブ賞を10度獲得した技を背中で見せてきた。

 優勝を目指す就任2年目。開幕ダッシュのもくろみは「ちょっとだけ狂った」が、「これから。この1勝からスタートと言うことで」。1週間ぶりの2勝目から上昇気流に乗る。(内田 拓希)

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