◆パ・リーグ　ソフトバンク―西武（８日・宮崎）

　押して押して押しまくった。８回まで積み重ねた三振の数は自身最多タイの１１個。西武・高橋光成投手は「三振が取れたのがよかったです」と無失点での今季初勝利を穏やかに振り返った。

　この日最速１５２キロを記録した速球にフォークボールがさえた。圧巻は２回だ。先頭の栗原を三振に仕留めると、続く牧原大にはフォークボールで空振りを奪いながら柘植が捕逸。振り逃げとなったが中村晃、上林からも三振を奪い１イニング４奪三振を達成。「柘植のおかげです」と笑ったが、「真っすぐで押せている分、フォークが生きているイメージ。投げるところも絶妙によかったし、続けていきたいです」。許した安打も３本。１１８球を満足げに振り返った。

　３月３１日のオリックスとの開幕戦（ベルーナドーム）では８回１失点も勝ちにはつながらなかったが、２試合連続の好投に松井監督も「８イニング投げてもらえるというのは非常に大きい」と感謝した。１月に第１子の長男が誕生し、この日が父親になって初めての勝利。「慣れないな（笑）大きくなるまで頑張りたいです」とパパの顔で誓っていた。

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