【オリックス】山本由伸「本当に、絶対に勝ちたかった」今季初登板6回2安打0封1勝 連敗3で止めた

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2023.4.7(金) 05:50

6回2死一塁、栗原を見逃し三振に仕留め雄たけびを上げる山本(カメラ・馬場 秀則)

◆パ・リーグ オリックス7―2ソフトバンク(6日・京セラD大阪)

 山本がひと息つき、本音を漏らした。「本当に、絶対に勝ちたかった。勝つぞ、という気持ちで上がりました」。開幕5連勝のソフトバンクを止め、チームの連敗も3でストップ。初登板で責務を全うした。

 唯一のピンチだった2回1死一、二塁で上林、今宮を連続で空振り三振。最速は158キロを計時した。昨年10打数5安打と苦手にした近藤は3打数無安打2三振。6回を2安打無失点で三塁を踏ませなかった。WBCを戦い終えたばかりでもあり、85球でお役ご免。中嶋監督には「5球多いよ」とハイレベルな要求をされたが、チームの先発初勝利を持ち帰った。

 オリックスでリーグ連覇と日本一を味わい、世界一の経験が加わった。米国で過ごす最後の夜は、ダルビッシュの部屋にいた。野球、プライベートのこと。村上らを交えた会話は熱を帯び、気がつけば朝を迎えていた。「これからシーズンが始まるから、お互いに頑張ろう」と最後に声をかけたのが、リーダーでもあった先輩右腕。気持ちを切り替えるには十分だった。

 昨年、沢村賞、パMVPなど2年連続で個人タイトルを独占した。マスクは初先発だった若月。躍進を支えてくれた女房役だ。自身が不在だった間も森や石川ら同じ捕手陣の打撃結果をスクリーンショットで送信。「試合、出られるんですか?」と冗談交じりに刺激してきた。「オリックスのメンバーが大好きなので」と常に仲間のことを気にかけている。

 「制球から何から、素晴らしかった」と指揮官も大感謝の力投で勝率5割へ復帰した。「すごくいい感覚で投げられたし、もっともっといい球を投げたい」。本拠地・京セラDでも初白星。エースが反攻の息吹を吹き込んだ。(長田 亨)

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