【ソフトバンク】42歳・和田毅が両親43回目結婚記念日に球団最年長勝利「最高の結果」

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2023.4.6(木) 05:50

ウイニングボールを手に笑顔を見せる和田毅 (カメラ・馬場 秀則)

◆パ・リーグ オリックス―ソフトバンク(5日・京セラD大阪)

 ソフトバンク・和田毅投手は安どの表情を浮かべ、勝者の列に加わった。42歳1か月で勝ち投手になり、今井雄太郎の41歳9か月を抜く球団最年長白星。「調子が悪い中での最高の結果。(記録は)長くやらせてもらっているのでうれしいです」。5回4安打無失点の粘投で、チームを2年連続の開幕5連勝に導いた。

 熟練の投球が光った。4回無死一、二塁のピンチではゴンザレスをチェンジアップで、野口は外角低めスライダーで連続の3球三振。茶野も内角の141キロ直球で一直に打ち取った。斉藤投手コーチから「我慢しろ!」と毎イニング声をかけられ「勇気をもらった」と、ゼロを並べた。

 プロ21年目。大関から開幕投手に向けた助言を求められ、先発に転向した藤井の調整法の相談にも乗るタカ投手陣の生き字引だ。それでも、今年はスラーブを習得するなど、向上心は尽きない。“長寿”の秘けつを問われると、周囲への感謝に終始するのも度重なる故障を乗り越えた和田らしい。試合後に「けがをしても、また戻れる体に産んでくれた両親にも」と切り出し、この日が両親の43回目の結婚記念日だったと告白。「お礼を言わないと。ウィニングボールはプレゼントした方がいいかな」と照れ笑いした。

 鬼門・京セラDでのチーム3シーズンぶり、10カードぶりの勝ち越しに貢献し「昨年(のCS最終S)は、ここで自分が投げて終戦した。優勝したいし、日本一になりたい」と気合十分。日米通算156勝目はあくまで序章だ。松坂世代最後のNPB戦士は、20年以来の覇権奪回へ左腕を振り続ける。(小松 真也)

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