【ロッテ】吉井理人監督、4試合目で「嬉しい」初勝利 “吉井節”も全開「勝てないでクビになっちゃうかと」
スポーツ報知
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2023.4.5(水) 05:45
◆パ・リーグ ロッテ6―4日本ハム(4日・ZOZOマリン)
最後の打者が中飛に倒れると、吉井新監督は満面の笑みでナインとハイタッチを交わした。益田からウィニングボールを受け取ると「うれしいです。このまま勝てないでクビになっちゃうかと思いました」と“吉井節”全開で喜びをかみ締めた。
やっとつかんだ1勝だ。開幕から3連敗を喫したが、この日は2回に昨季巨人で活躍したポランコの1号2ランが飛び出し、打線が復活。途中リードを奪われながらも4回に勝ち越しに成功し、6回以降はリリーフ陣が零封リレーで逃げ切った。
二刀流で活躍した大谷を筆頭にWBCで世界一に輝いた侍ジャパン。その投手コーチとして、監督と二足のわらじを履き、多忙な毎日を過ごしてきた。キャンプイン後も2週間でチームを離れ、二刀流が本格化。チームを離れている間は朝と夜の2度、チーム状況を把握するコーチミーティングに参加。渡米後は13時間の時差で目覚ましをかけ間違い「ちょっと寝坊しちゃった」と笑ったこともあった。現地時間の朝4時に目覚めた際にはチームのオープン戦を中継でチェックするなどフル回転。それでも「疲れは大丈夫。まだ見習いなので。勉強することがたくさんある」と意に介さなかった。
ウィニングボールは「いずれどっかいってなくなっちゃうと思うので誰かに渡したい」と最後まで報道陣を笑わせ、「うまくいかないこともあると思うけどこの先も頑張りたい」と気を引き締めた。“陰の二刀流”が本拠地でスタートの1勝をつかんだ。(小田原 実穂)
◆ビビった時こそ思いっきりいったれ
「ビビって何もやらないのが一番カッコ悪い」
積極性と思い切りを重視する吉井監督の指導法は、学生時代の活動と無縁ではない。
小学5年から趣味でギターを弾き、中学時代はフォークロック全盛だった。箕島高では野球部に所属しながらバンドを結成。忌野清志郎さんやビートルズをコピーして青春時代を過ごしていたのだ。
「ロックギタリストって、音を外しても勢いでグワーッて弾く人いるじゃないですか。ああいう感じでマウンドでたまに出す時ありました。だからビビっている時こそ、思いっきりいったれ~!っていうのはロックンロールしてたからかもね」
現在も息抜きでギターを弾くこともある。アメリカンショートヘアと自宅の駐車場付近で拾った野良猫の愛猫2匹に聞かせるのが至福の時間だ。
失敗を恐れるな、思い切りいけ―。開幕3連敗と苦しいスタートにはなったが、吉井監督が刻むビートは若手主体のロッテに少しずつマッチしていきそうだ。(実)
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