【オリックス】山本由伸、大阪で「ビシッと仕上げていました」「一番いい成績で3連覇を」…独占コラム「球道夢想」

スポーツ報知

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2023.4.4(火) 06:00

6日のソフトバンク戦に登板する山本由伸

 オリックス・山本由伸投手(24)が3日、今季初登板となる6日のソフトバンク戦(京セラD)を前にスポーツ報知の独占コラム「球道夢想」で世界制覇からのリーグ3連覇&連続日本一を誓った。日本代表として優勝に貢献したWBCを振り返るとともに、23年シーズンへの並々ならぬ思いを吐露。2年連続で個人タイトルを独占しているエースは「一番いい成績を出したい」と“スーパーキャリアハイ”に意欲を見せた。

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 2023年のプロ野球が始まりました。ビジターだった開幕3連戦の間は大阪に残り、体も気持ちもビシッと仕上げていました。WBCを終え、オリックスに合流したのが3月24日。シーズン1週間前の雰囲気を乱したくありませんでした。一丸となって同じ方向に進めるように…と。あの日、自分の考えを整理し、気合を入れて京セラドームに入りました。

 そのWBCですが、ファンの方々を含めた全員の力で、世界一になることができました。優勝の瞬間は正直、実感が湧くのに時間がかかりました。本当に世界一になったんだ…。WBC優勝? それって結構、すごいことをやってるんだな…。冷静さはなくて、めちゃくちゃうれしいんですけど、そういうふうに気持ちが変化していく感じでした。

 日本はすごい選手ばかりで、すごい選手にはすごい理由があります。例えばダルビッシュさんは、どの質問にも「答え」を持っています。体のこと、技術のこと。とにかく、全部の説明ができるんです。試合前はデータをしっかり勉強し、僕自身も新たなトラックマンの見方を学ぶことができました。常にプロフェッショナルな方で、それは大谷さんを見ても同じでした。

 投手と野手の二刀流で、どうやってコンディションを維持しているのか。リカバリーや睡眠、食事のこともずっと気になっていて、いろんな話を聞くことができました。3月の強化試合では偶然、新幹線の席が大谷さんの隣になったりして…。名古屋―大阪、大阪―東京間と。運も良かったです(笑い)。大谷さんが身につけている機器(※)についても、どんな機能があるのかを聞けたりしました。「意外とこんなものも食べるんだ…」という発見もあったり。ちなみに何を食べるのかは、大谷さんのことなんで秘密にします(笑い)。

 吉田正尚さんも、本当にさすがでした。あんなに偉大な方が、去年までチームメートだったんだな…と。栗山監督はもちろん、日本代表の一員になってくれたヌートバー選手にも、感謝しなければいけません。彼は個人的に興味があった一人。「たっちゃん」とか「ヌーさん」と呼んで話しかけたり、実はたくさん練習している姿も見ました。

 米国で打たれてしまった悔しさはあります。同時に、また違う空気感に触れることもできました。球場が一気にドカンと盛り上がる雰囲気。何とも言えない興奮がありました。最高のチームで最高の経験ができ、幸せでした。3年後もまた、日本代表に選んでもらえるように、まだまだ頑張りたいと思っています。

 今年で7年目です。現状に満足しているわけではありません。去年もパ・リーグが大混戦だったように、力はあまり変わりません。ホークスがすごい補強をしていたり、どのチームもいいチームであることに間違いありません。チームに戻り、改めて実感したのは、オリックスのメンバーが大好きだということ。投手として今までで一番いい成績を出し、僕たちしかできない3連覇を成し遂げます。(オリックス投手)

 ※大谷は練習中に肘の疲労度を測る黒いバンド「パルススロー」を装着。寝具も特注品を用いるなど、あらゆる最新機器で体調管理を行っている。

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