【ソフトバンク】球団70年ぶり開幕2戦連続完封勝ち、藤井皓哉7回9Kに藤本博史監督「最高の投球」
スポーツ報知
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2023.4.2(日) 05:25
◆パーソル パ・リーグ ソフトバンク7―0ロッテ(1日・PayPayドーム)
ポーカーフェースを崩してニッコリ笑った。プロ初先発のソフトバンク・藤井皓哉投手(26)は7回2安打無失点、9奪三振の快投で“先発初勝利”を挙げ、お立ち台に上がった。「オープン戦とは違う雰囲気の中でいい投球ができて良かったです」。南海時代の1953年以来球団70年ぶり、リーグ記録に並ぶ開幕2試合連続完封勝ちに大きく貢献。メジャーに移籍した千賀の後釜になり得る能力を存分に示した。
2回先頭のポランコにはこの日最速の155キロ直球で空振り三振。宝刀フォークに加え、今季からの先発転向を機に本格挑戦中のカーブ、スライダーで効果的にカウントを整えた。1回ずつ全力投球する“救援スタイル”との融合で二塁すら踏ませず。育成入団し、開幕前に支配下登録された昨季は55試合で5勝1敗3セーブ22ホールド、防御率1・12と圧倒したが「一から(先発として)作り上げるというか。(難しかったのは)全部です」と吐露した。
昨オフは和田の自主トレに同行。時には後輩の大関にも助言を求めるなど、先発としての理想像を追い求めた。長い回を投げるための力配分を考えたこともあったが、“省エネ”は自分に合わないことを悟り、現在の境地にたどり着いた。
「(7回無失点だった)昨日の大関の投球が刺激になったんじゃないかなと。最高の投球をしてくれました」と藤本監督も賛辞。2日のロッテ戦(ペイペイD)では史上初の開幕3試合連続完封勝ちがかかる。開幕8連勝を飾った昨季に続き、またも記録的なスタートだ。(中村 晃大)
【記録メモ】ソフトバンクはこの日も完封勝ち。開幕から2試合連続の完封勝利は、南海時代の53年に毎日戦(現ロッテに〇5―0)、東急戦(現日本ハムに〇2―0)で記録して以来、70年ぶりチーム2度目。一方、ロッテの開幕から2試合連続完封負けは、東京時代の67年に南海戦(●0―2)、東映戦(現日本ハムに●0―3、●0―1)と3試合連続で喫して以来、56年ぶり2度目だ。
◆藤井 皓哉(ふじい・こうや)1996年7月29日、岡山・笠岡市生まれ。26歳。おかやま山陽では甲子園出場なし。14年ドラフト4位で広島入団。20年に戦力外となり、21年は四国IL高知でプレー。22年にソフトバンクに育成入団し、同3月に支配下登録された。183センチ、87キロ。右投左打。年俸5000万円(推定)。
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