◆パ・リーグ　日本ハム１―３楽天（３０日・エスコン）

　楽天は新助っ人のマイケル・フランコ内野手（３１）の来日１号を含む４打数３安打２打点の活躍で１２球団最速勝利をつかんだ。

　名刺代わりの豪快な一発だった。フランコがベールを脱いだ。１―０の６回無死一塁。加藤の甘く入ったスライダーを左中間席に運び、悠然とベースを一周。来日１号２ランに「初戦で１本打ててほっとしているよ。この場に立てなかった仲間たちもいるからね。彼らに送るホームランにすることができたかな。練習に付き合ってくれたバッティングピッチャーのみんな、サンキュー」。開幕直前に故障で離脱したギッテンスや裏方への思いを乗せたアーチだった。

　メモリアルな一打もドミニカンのバットから生まれた。初回２死の場面ではドン詰まりながら右前にポトリと落ちるラッキーな右前打でエスコンＦ初安打をマーク。「１本目でヒットが出てほっとした」。４回先頭では左翼線へ強烈な二塁打で猛打賞。メジャー通算１３０発の実力を存分に発揮した。

　グラウンドを離れると良きパパとしての顔に変身する。１歳７か月のフランコＪｒ．君とのテレビ電話が一番の息抜きで「１日に１０回以上は電話するよ」。ベタぼれの愛息とのコミュニケーションがプレーの原動力となっている。

　「勝ちをつけられたことがよかった」とＦ砲。ド派手なデビュー戦を笑顔で締めくくった。（長井　毅）

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