【日本ハム】野村佑希内野手がエスコンでチーム初打点…新球場初代4番 勝利には導けず

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2023.3.31(金) 03:00

6回1死満塁、中犠飛を放った野村

◆パ・リーグ 日本ハム1―3楽天(30日・エスコンフィールド)

 日本ハムの新本拠地・エスコンフィールド北海道で、今年のプロ野球開幕戦となる楽天戦が30日、行われた。歴史の第一歩となる一戦に3万1092人の観客が詰めかけたが、1―3で敗れ、4年連続の開幕黒星となった。唯一の打点を挙げた野村佑希内野手(22)は4番としての役割を果たすも、完敗の結果を受け止め、雪辱を期した。

 新球場初代4番のバットから、快音は響かなかった。2点を追う9回先頭。野村は楽天の守護神・松井裕の前に、空振り三振に倒れた。後続も一本が出ず、開幕戦は4年連続で黒星発進。「たくさんの期待に応えたい」と大暴れを誓っていた男は強く唇をかんだ。

 意地は見せた。3点を追う6回1死満塁。5回まで完璧に封じられていた相手先発・田中将から味方が好機をつくり、迎えた3打席目。追い込まれてからの6球目、真ん中低め145キロのスプリットに食らいつき、中犠飛で新球場チーム初得点をもたらした。

 高卒5年目。キャンプ序盤から打線の核を託されてきた。打率1割5分4厘、0本塁打に終わったオープン戦も、出場15試合は全て4番。「年齢関係なく、引っ張ってくれ」。22歳の若武者は新庄剛志監督(51)の言葉を胸に、期待と重圧を一身に背負って戦ってきた。15日・西武戦(エスコン)のプレーボール5時間前。前日の失策を取り返すように、誰もいないグラウンドで、飯山コーチと2人だけで早出特守を敢行。責任感は人一倍強い。

 「優勝に貢献する4番でいたい」。タイミング、バットの出し方、理想の打撃を追求し続ける。八木打撃コーチは「苦しんでいるけど、自分からよく聞きに来る」と姿勢に目を細める。入団時から思い描いてきた、新球場元年での4番を「ふがいないものにはしない」と背番号5。新時代を託された若き大砲の目覚めを、誰もが待っている。(堀内 啓太)

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