【オリックス】山下舜平大、1軍初登板でも開幕投手でも「特別感はない」 2リーグ制後では史上初の抜てき

スポーツ報知

  • ニュース

2023.3.31(金) 05:50

開幕投手を務める山下舜平大。キャッチボールで調整(カメラ・佐々木 清勝)

 オリックス・山下舜平大(しゅんぺいた)投手(20)が、31日の西武戦(ベルーナD)で開幕投手を務めることが30日、正式決定した。

* * *

 1軍初登板で大役を務めるのは、球団では1954年の梶本隆夫(阪急)以来69年ぶり。新人と新外国人を除くと、50年の2リーグ制後では史上初の大抜てきが実現した。

 山下は穏やかに大一番を見据えた。「いつも通り、自分のやってきたことを出すだけだと思う。特別感はないし、勝つことしか考えてないです」。中嶋監督による公表後、取材対応。昨年はエース・山本がリーグワーストだった開幕戦での連敗を10で止めており、今回は15年ぶり(06~08年に3連勝)となる2年連続での開幕戦勝利の期待も背負ってのマウンドだ。

 福岡大大濠から20年のドラフト1位で入団。昨年11月に受けた両足首付近の三角骨摘出手術を経て、じっくりと仕上げてきた。オープン戦は10日の巨人戦(京セラD)から3度先発し、すべて中6日。実は計画通りに進めていた中嶋監督も「これからの野球人生の始まり。思いきってやってほしい。開幕戦も初登板も緊張する。いっぺんにやっちゃった方がいい」と独特の言い回しで背中を押した。

 この日はキャッチボールなどで状態を確認。本来なら大本命で、WBC帰りの山本からも「勝てよな」と激励があった。「開幕にこだわりも持ってないし、シーズンや開幕戦の雰囲気もどんな感じか分からない。緊張しないとは思います」。目標だった開幕ローテ入りはあっさりとクリアし、リーグ3連覇への第一歩。158キロ右腕のプロ人生も、順風満帆に幕を開ける。(長田 亨)

 ◆山下 舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年7月16日、福岡市生まれ。20歳。福岡大大濠では甲子園出場なし。20年ドラフト1位でオリックス入団。昨季は2軍で8試合に登板し、2勝2敗、防御率3.31。名前の由来は著名な経済学者ヨーゼフ・シュンペーター。190センチ、98キロ。右投右打。年俸700万円(推定)。

関連ニュース

【図】西武・オリックス予想スタメン
【オリックス】1軍初登板が開幕戦 山下舜平大は強心臓「緊張しないとは思います…勝ちたいです」
【オリックス】山本由伸、がい旋登板で7回2安打無失点 4・6ソフトバンク戦へ万全
【オリックス】高卒3年目・山下舜平大、開幕投手に正式決定 1軍初登板での大役は球団69年ぶり
【オリックス】杉本裕太郎、リーグ3連覇へスロースターター返上を誓った「ちょっといい感じ」

記事提供:

スポーツ報知