ソフトバンク・藤本博史監督が３０日、大卒２年目の正木智也外野手を“強化指定選手”に指名した。

　飛躍が期待される右の大砲候補について「一番期待するのは、期待するというか、何とか１年間頑張ってもらいたいなというのは正木ですね。やっぱり正木が、キャンプから言ってましたけど、右の大砲という意味で右が育たないとね。うちは左打者がいい打者が多いんでね。そういう意味じゃ、正木が間ぐらいに入ってくれたらいいんじゃないかなとは思ってます」と方針を示した。

　打撃コーチ時代の１７年には当時の工藤監督に進言し、上林を開幕から積極起用。上林は１３４試合出場と飛躍のシーズンにつなげた。藤本監督はその時の上林と正木を重ね合わせ、「そういう形で正木も使っていこうと思ってます。それでダメだったら外れていくだけですからね。当時、上林の場合は工藤監督に『５０打席ください』と言ったんですよね。だから正木にもそれぐらいは与えたいと。その中で１試合休む時とかあるかも分からないけど、５０打席はとりあえずやりたいと思ってます。（投手の右左は）関係なくですね。右を育てないと、左ばっかりじゃなかなか困りますからね。かといって、なかなか使いたいけど、使えないという選手が出てくるのも困るんで。その辺は（対戦カードが）２巡目、３巡目ぐらいまではうまくいい形で使えたらなと思ってます」と明かした。

　３１日の開幕戦で激突するロッテの開幕投手は左の小島。正木は先発起用される可能性も高い。チーム待望の右の大砲が誕生するか―。

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