ロッテ・鈴木昭汰「いい割り切り方ができている」リリーフで4試合連続無失点中
ベースボールキング
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2023.3.21(火) 16:32
ロッテの鈴木昭汰
ロッテの鈴木昭汰が21日の広島とのオープン戦に登板し、打者1人をきっちりと抑えた。2-1の8回二死走者なしの場面で、カスティーヨの後を受けてマウンドへ。左打者の韮澤雄也を初球の147キロストレートで中飛に打ち取った。これで鈴木は、オープン戦の連続無失点試合が4に伸びた。
鈴木は先発した2月の練習試合、18日の楽天戦が3回・7失点、25日の西武戦は4回・4失点と、いずれも不安定な投球内容だった。
「先発でなくて、中継ぎという感じで投げている。その中でいい割り切り方ができているかなと思います」。
3月に入ってからのオープン戦では、この“割り切り”が現時点では良い方向に出ている。オープン戦初登板となった8日の日本ハム戦では、1回を1安打、2奪三振、無失点。11日の楽天戦は1回を無安打、1奪三振、無失点。2月18日に登板した楽天との練習試合では、3回7失点と精彩を欠く投球だったが、見事にリベンジを果たした。14日のヤクルト戦は、2-3の4回に岩下大輝の後を受けてマウンドに上がると、1イニング目は12球中11球がストレートで三者凡退。2イニング目となった5回には、オスナをインコース高めのストレートでバットをへし折る三塁ゴロで打ち取り、2回を無失点に抑えた。
武器であるストレートに力強さを感じる。本人も「ストレートは最初の練習試合に比べて良くなってきている」と納得の表情。その一方で、「あとは変化球の精度だと思っています。そこはまだまだなので、そこをもっとやっていければいいかなと思います」と、変化球の精度に課題を感じているようだ。
また投球フォームを見ると、これまで鈴木といえば、走者がいない時には大きく振り被って投げていたが、2月25日の西武戦以降は走者がいない時もセットポジションから投げている。「出力も変わらないし、自分の思った通りに投げられているのですごくいいかなと思います」と、好感触を掴む。2-1の8回二死走者なしの場面で登板した21日の広島とのオープン戦でも、セットポジションからの投球だった。
プロ野球の開幕までいよいよ10日。オープン戦でのアピールする機会も残り4試合となった。競走を勝ち抜くために、「同じように抑えていくだけだと思うので、それを続けていくだけかなと思います」と鈴木。武器である“強気のストレート”でグイグイと押していき、残りのオープン戦でも結果を残していきたいところだ。
取材・文=岩下雄太