【侍ジャパン】3試合ぶり先発の源田壮亮、魂のダメ押し適時打 右手小指骨折おして守備も難なくこなす

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2023.3.17(金) 00:09

7回1死一、三塁、右前適時打を放つ源田壮亮(カメラ・泉 貫太)

◆カーネクスト2023 WBC東京プール ▽準々決勝 日本9―3イタリア(16日・東京ドーム=観衆4万1723)

 侍ジャパンは16日の「カーネクスト2023 WBC東京プール」準々決勝でイタリアを破り、史上初の5大会連続4強入りを決めた。エンゼルス・大谷翔平投手(28)は「3番・投手」で二刀流出場し、最速164キロで4回2/3を2失点、5奪三振。打者としては3回にバント安打を決め、巨人・岡本和のWBC1号3ランなど4得点につなげた。チームは試合後、チャーター機に乗り込むため移動。米マイアミで20日(日本時間21日)に行われる準決勝は、メキシコとプエルトリコの勝者と対戦する。

 力いっぱいに振り抜いた。源田の必死な気持ちがボールに乗った。6点リードの7回1死一、三塁の4打席目。内角高めの148キロをはじき返すと、右前適時打となった。テーピングした患部を浮かせるようにバットを握って、試合を決めるダメ押しの一打を放った。

 痛みがないわけはない。10日の韓国戦で二塁に帰塁した際に右手小指を骨折。11、12日は出場がなかった。ノックこそ受けたが、グラウンドでの打撃練習はせず、小指には痛々しいテーピングが施されていた。

 それでも前日の15日には打撃練習に参加した。「(右手は)あまり気にならなかった。いい打球が多かったと思う。(痛みは)あまり感じていないです」と言い切った。試合前練習でも、歯を食いしばってフェンス直撃の当たりを飛ばした。打撃用手袋は小指部分を切り抜いて、テーピングをした小指でも入るように工夫した。

 一時は離脱危機もあったが、痛みに耐えてカムバック。栗山監督も「源ちゃんが持っている魂というのが、必ず見ているファンの皆さんには伝わると僕は信じている」と願って送り出した。3つの遊ゴロをさばき、併殺プレーも難なくこなした。全てのプレーに魂がこもっていた。(安藤 宏太)

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