ロッテ・松川虎生、正捕手を掴むには「打つか勝つかだと思う」

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2023.3.16(木) 07:58

ロッテの松川虎生(撮影=岩下雄太)

 「守備の方がいけるんじゃないかなと思います。ただ、もっともっとチームに貢献したい。一つの打線のピースとしてはまれるようにやっていけたらなと思います」。

 ロッテの松川虎生に1年前の春季キャンプで、打撃と守備ではどちらに自信があるか質問した時に「バッティングの部分は、キャッチャーに比べてまだ自信があるのかなと思います」と返ってきたが、プロ1年を経て、再び打撃と守備どちらが自信を持ってやれているか聞くと、冒頭の言葉が返ってきた。

◆ 課題の打撃を磨く

 プロ1年目の昨季は、高卒新人捕手としてはNPB史上3人目となる開幕スタメンマスクを被ると、佐々木朗希が完全試合達成した4月10日のオリックス戦では先発マスクを被り、自身もプロ野球新記録となる捕手ゲーム20守備機会、プロ野球タイ記録となる捕手ゲーム19刺殺を記録した。さらにはオールスターゲームでもファン投票で選出され、第2戦でオールスター初安打をマーク。

 佐々木朗、石川歩、美馬学が先発する時にはスタメン出場し、チームトップの70試合で先発マスクを被るなど、シーズン通して1度もファームに降格することなく、1年間一軍で戦い抜いた。守備面での貢献度は大きかった一方で、打撃面では打率.173と課題を残した。

 「バッティングで全然成績を残せなかったので、とにかく強く振ることを意識して1月はやっていました」。

 このオフは徹底的にバットを振り込んだ。「まっすぐを捉えきれていなかったので、しっかり自分のポイントで打つということができていなかった。そこを意識してやっています」。

 打撃練習を見ていても、右方向の打球が多かったが、春季キャンプの打撃練習や2月の練習試合などでは引っ張った打球も増えた。

 「タイミングをしっかり早く作って、自分のポイントで打つというところを意識しているので、自然に引っ張れているというか、いいポイントで打てているんじゃないかなと思います」。

 オープン戦は4試合に出場して打率.077(13-1)だが、練習試合では3試合でマルチ安打を達成するなど、打率.400(15-6)と打った。自主トレから取り組んできた“自分のポイント”で打てる確率を高めていきたい。

◆ ヤクルト・中村悠平と自主トレ

 守備では1月の自主トレで「ブロッキングのところで後逸していたので、中村さんに聞きながらいい形で1月はできていたと思います。そういうところを意識して練習しているので、いい形でできているのかなと思います」と、リーグワーストの6捕逸だったことを反省し、ヤクルトの正捕手でWBC野球日本代表の中村悠平に助言をもらいながら技術向上に励んだ。

 中村と自主トレをするにあたって、これを聞こう、ここを吸収しようといったテーマを松川自身の中で持って臨んだのだろうかーー。

 「すごいキャッチャーだと思います。いろんなことを聞きながら、スローイングの正確性、阻止率も12球団ナンバーワン(.364)だと思いますし、そういうのもしっかり自分の中で取り入れたいと思っていました。少しでも考え方を聞けたらなと思っていましたね」。

 レギュラーを掴むため、激しい練習を積んできたが、捕手は田村龍弘、佐藤都志也、さらには柿沼友哉とライバルが多いポジション。この競争を勝ち抜くために松川は「打つか勝つかだと思う」とキッパリ。

 「あとはピッチャーにどう信頼されるかだと思うので、そこで信頼してもらえるようにこのオープン戦からやっていきたいと思いますし、キャンプで取り組んできたことをしっかり出せていければいいかなと思います」。

 3月31日に行われるソフトバンク(PayPayドーム)との開幕戦の出場、そのさきのシーズンでも先発出場するため、アピールを続けていく。

取材・文=岩下雄太

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