【侍ジャパン】オリックスの「吹田の主婦」山崎颯一郎を追加招集…栗林良吏は腰の張りで無念の離脱

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2023.3.14(火) 13:36

WBC球を使用し、紅白戦に登板した山崎颯(カメラ・石田 順平)

 侍ジャパンは14日、オリックス・山崎颯一郎投手(24)を追加招集し、広島・栗林良吏投手(26)が離脱することを発表した。

 プロ1年目だった21年に東京五輪で抑えを務めて金メダル獲得に貢献した栗林は、今大会でも守護神候補として期待されていた。だが、本大会に入ってから腰の張りを訴えて1次ラウンド(R)では1度も登板なし。栗山監督も12日のオーストラリア戦前に「少し腰に張りがあったので、こっちで投げるのを止めている状況」と説明していた。

 オーストラリア戦後には、ナインがグラウンドに出てきた栗林を中心に集合写真を撮影し、1人1人と握手をする場面もあった。栗林は「もちろん残念。治すだけかなと思います。(今後は)監督さんに確認してもらえれば」と話すにとどめていたが、無念の離脱が決まった。

 16日の準々決勝・イタリア戦(東京ドーム)から“代役侍”として追加招集されるのは、最速160キロ右腕の山崎颯だ。21年に1軍デビューすると、昨季は15登板。CS、日本シリーズでは宇田川らとともに盤石のブルペン陣を形成し、チームの26年ぶりの日本一に貢献した。20年オフのファン感謝イベントで披露した「吹田の主婦」のキャラクターも話題になった。

 昨年11月のオーストラリアとの強化試合では初めて侍ジャパン入り。今大会も大会期間中に入れ替え可能な予備メンバーに入り、大会直前の7日のオリックスとの強化試合(京セラドーム)では“お助け侍”として侍ジャパンで登板し、1イニングを無安打無失点で抑えた。10日のオープン戦・巨人戦(京セラドーム)でもWBC球を使って1回を三者凡退で抑えるなど、緊急事態に備えて準備は進めていた。

 これまでもWBC大会期間中に負傷によって選手を入れ替えたこともあった。06年第1回大会は、黒田(広島)が開幕前の練習試合で右手に打球を受けて負傷して辞退し、久保田(阪神)が代表入り。石井弘(ヤクルト)は2次R前に米国で左肩の違和感を訴えて緊急帰国したため、馬原(ソフトバンク)と入れ替えとなった。09年の第2回は、村田(横浜)が右太もも裏を肉離れ。2次R後に栗原(広島)が緊急招集された。17年の第4回大会でもキャンプ中から痛めていた右ふくらはぎの状態が回復しなかった嶋(楽天)が辞退し、炭谷(西武)が入った。

 ◆山崎 颯一郎(やまざき・そういちろう)1998年6月15日、石川・加賀市生まれ。24歳。小学3年から「山代少年野球クラブ」で野球を始め、中学時代は「加賀ボーイズ」に所属。3年時にボーイズ日本代表に選ばれ、世界少年野球大会で優勝。敦賀気比で1年春からベンチ入り。2年春はセンバツ優勝も背番号18で登板なし。2年夏、3年春も甲子園に出場した。16年ドラフト6位でオリックス入り。19年に右肘トミー・ジョン手術。21年に1軍デビューし、通算24登板(うち先発13)で、2勝4敗1セーブ、6ホールド、防御率3・36。190センチ、92キロ。右投右打。

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