オリックス・山崎颯一郎投手（２４）がＷＢＣ日本代表に追加招集されることが１３日、決まった。リリーフの柱として期待された広島・栗林良吏投手（２６）が腰の張りのため、離脱。１６日の準々決勝・イタリア戦（東京Ｄ）へ、最速１６０キロ右腕が緊急招集される。

　１次ラウンドで登板のなかった栗林の無念は計り知れないが、前へ進むしかない。栗山監督は休養日のこの日、オリックスへ直接連絡した。今大会は故障者が出た場合、各ラウンドごとに予備登録枠からメンバー入れ替えが可能。山崎颯を追加招集したい旨を丁寧に伝え、中嶋監督らに快諾をもらった。

　山崎颯は１６年ドラフト６位で入団。１９年８月に受けた右肘トミー・ジョン手術を乗り越え、昨年後半からセットアッパーとして台頭した。ＣＳでは山本の１５９キロを上回り、球団日本人最速の１６０キロを計測。１１月の強化試合では栗山ジャパン入りを果たした。

　今回も予備登録に名を連ね、２月のキャンプではＮＰＢ球と並行して準備。「何とかなります、ぐらいの気持ちでいます」と４、１０日と２試合に投げたオープン戦はともにＷＢＣ球で登板し、７日の強化試合・オリックス戦（京セラＤ）でもサポートメンバーとして１回を無失点だった。

　２０年のファン感謝イベントで頭に三角巾、ムキムキの上半身に裸エプロン姿で登場。石川県出身なのに「吹田の主婦」の愛称がついた。潜在能力抜群の右腕が吹田から世界に飛び出す。

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