【日本ハム】万波「ペッパーグラインダーポーズ」魅せた!…12球団トップタイの3号

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2023.3.12(日) 03:00

5回2死三塁、2ラン本塁打を放った万波中正は「ペッパーグラインダーポーズ」をみせた

◆オープン戦 阪神4―5日本ハム(11日、甲子園)

 日本ハム・万波中正外野手(22)が11日、阪神戦に「5番・一塁」で先発出場し、左翼への豪快弾を含む2安打2打点と猛アピールした。1点リードの5回にオープン戦12球団トップタイとなる3号2ランを運び、ベンチ前で「ペッパーグラインダーポーズ」を披露。WBC壮行試合にサポートメンバーで招集された22歳は「いつか同じユニホームを」と本戦で躍動する侍ジャパンから刺激をもらい、2年連続の甲子園アーチで輝きを放った。

 両手の感触で確信した。3―2と逆転した直後の5回2死三塁。万波は「待っていた」と左腕・桐敷の内角スライダーを豪快に左翼ポール際へ運んだ。「打った瞬間でした」。ダイヤモンドを一周し、ペッパーグラインダーポーズで待ち構えるナインの元へ。喜びを分かち合うように笑顔で“トレンド”に乗っかった。

 絶好調だ。4回の左前打と昨年6月3日以来の甲子園での一発で、OP戦打率は3割5分7厘。スタメン3試合全てでアーチを架け、単独トップだった清宮に並んだ。この日は横浜高時代から知る思い出の球場で結果を出し「つくづくいい球場」と笑った。新庄剛志監督(51)は「変化球を待って一発で仕留めたなら、かなりの成長。(OP戦5発の昨年と)全然違う。打席の雰囲気、左肩の開きがなくなった」と絶賛した。

 モチベーションが爆上がりしている。壮行試合で共にプレーしたWBC日本代表が本戦で躍動。特に、昨季までの同僚で10日の韓国戦で2安打1本塁打3打点と活躍した近藤の姿は鮮烈だった。「大興奮っす。改めてすごい選手とやらせてもらってたなと。本当に、更に野球やる気出ました」と野球少年のように目を輝かせた。

 肌で感じた超一流との経験が、成長を加速させる。「強く振る。強い打球を打つ。シンプルにそこを突き詰めている」。大谷ら侍打者陣が貫いていたその姿勢が打撃の指針になった。「レギュラーは大前提。もっともっと上を目指して、いつか今の(代表の)皆さんと同じユニホームを着れたら」。プロ5年目。エネルギーに満ちあふれた22歳に、覚醒の予感が漂っている。(堀内 啓太)

 〇…吉田は聖地“がい旋”となったが2番手で2回2/3を投げ被安打8、4失点でKO。新庄監督は試合後「もう2軍。厳しくも何ともない。現実」と再調整を命じた。昨年6月の同戦でも先発で3回7安打4失点と炎上。18年夏の甲子園準V右腕は「投げやすいし、雰囲気がいい球場なのでいい投球をしたかった。(先発ローテ争いには)もう全然入れていない」と肩を落とした。

 〇…4番・野村が初マルチ安打で復調気配を示した。2回先頭で「久々にいい当たり」と右中間二塁打、4回も1死から三塁強襲二塁打で好機を演出。全試合4番起用が続く中、OP戦は打率1割台、守備も2失策と苦しんでいるが「開幕前の大きな壁だと思っている。スイング的には良くなっている。出るからには責任を持って、ボスの期待にも応えていきたい」と表情を引き締めた。

 〇…田中正は中継ぎ転向初戦で開幕1軍入りをアピールした。1点リードの8回から7番手で登板し、1イニングを無安打1奪三振。沖縄・名護キャンプから先発調整を続けてきたが、ブルペン陣に不安が残るチーム事情から数日前に打診を受けた。勝ちパターン入りへ「もちろんそこを狙っていきます。安心できるようなピッチングを続けていきたい」と力強かった。

 ☆ガント(OP戦初先発で2回1安打無失点。初の甲子園に)「野球場にいる感覚、ファンがつくり出す雰囲気を感じられてすごくよかった」

 ☆上原(12日オリックス戦に先発。WBCから刺激をもらい)「トイレに行く暇がないぐらい見てるし、同年代が多くてモチベーションが上がる。(先発ローテを)つかみ取りたい」

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