【侍ジャパン】吉井コーチ「自分の投球ができていた」、「3・11」好投の佐々木朗希ねぎらう

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2023.3.12(日) 00:19

ヒーローインタビューでファンに手を振る佐々木朗希(カメラ・竜田 卓)

◆カーネクスト2023 WBC東京プール ▽1次ラウンドB組 日本10―2チェコ(11日・東京ドーム=観衆4万1637)

 3大会ぶりの優勝を狙う侍ジャパンは、1次ラウンド(R)3戦目でチェコを下し、無傷の3連勝となった。

 先発はロッテ・佐々木朗希投手。12年前の11年3月11日。当時9歳だった朗希は、岩手・陸前高田市の高田小で震災を経験した。生まれ育った街は津波にのみ込まれ、父・功太さん(当時37歳)と祖父母は帰らぬ人となった。自宅も流され、母・陽子さんと兄、弟の4人で老人ホームでの生活を余儀なくされた。

 忘れることの出来ない「3・11」にWBCデビュー。初回に先取点を献上したが、3回2/3を66球、2安打1失点(自責0)、8奪三振でWBCでは日本人投手最年少の勝利投手となった。「チームが勝って良かったと思いますし、自分自身も最低限の仕事はできたかなと思います」と振り返った。

 吉井投手コーチは「3・11」に朗希をマウンドに送り出すにあたり「本人の投球をやってくれればそれでいいと思っていた。余計なことを言うと違うことをやりだすので、何も言っていない」と説明。結果で応えた令和の怪物を「緊張してマウンドに上がったと思うんですけど、その中で自分の投球ができていた。ちょっと力んではいたが、良かったと思います」とたたえた。

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