【侍ジャパン】佐々木朗希「投球にばらつき」も165キロ日本人最速タイ!本番前最後の調整登板0封

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2023.3.4(土) 23:45

初回、日本人最速タイの165キロをマークした佐々木朗希(カメラ・上村 尚平)

◆カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2023 中日1―4日本(4日・バンテリンドーム)

 侍ジャパン先発のロッテ・佐々木朗希投手(21)が初回に日本選手最速タイの165キロをマークするなど3回無失点。6日の強化試合・阪神戦(京セラD)からいよいよ大谷、ヌートバーらメジャー勢の出場が可能になる。

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 7年の時を経て、再び歴史が動いた。佐々木朗が投げ込んだ直球が球史に残る1球となった。初回2死一、三塁、アキーノへの4球目。捕手の甲斐が取り損ねたほどの剛球が大型ビジョンに映したのは「165」の文字だった。「(球速は)意識はしていなかったがボール自体は良かった」。自己最速を1キロ更新し、日本ハム時代の16年に大谷(現エンゼルス)が記録した日本人最速に並んだ。ベンチで見つめた二刀流男は、うれしそうに笑っていた。

 万全の投球ではなかった。「小さなフォームの誤差がバラツキを生んだ」と直球、変化球ともに制球が乱れ、初回は四球と暴投でピンチを招き、2回先頭の高橋周も四球で歩かせた。それでも3回には、直球を軸にストライク先行の投球へと修正に成功。フォーク、スライダーを効果的に使って2三振を奪った。しかし、3回1安打無失点の結果にも「あまり内容が良くなかったので、(球速より)そっちの方がちょっと気になる」と笑顔は封印。改めて気を引き締めた。

 登板前日の3日、特別な時間を過ごした。大谷が代表に合流し、試合前練習中に吉井コーチを交えてあいさつ。心からの笑み混じりに会話を楽しんだ。「岩手の先輩でもあり、プロ野球の先輩でもある。しっかり追い越していきたい」。プロ入り時に目標に掲げた二刀流のスターとは初対面だったが、岩手の話題で盛り上がり「テレビ通りの人でした」と感激。憧れの人の眼前で、肩を並べてみせた。

 これでWBC本戦へ向けた調整登板が終了。先発が有力視される11日のチェコ戦へ向けて「悪いところが本戦前に出たので次にいかします」と反省は残ったが、全53球のうち36球投げた直球の平均球速は昨年5月20日のソフトバンク戦(ペイペイD)でマークした最速に並ぶ161・1キロ。「勝つことがすごく大事。内容よりも結果にこだわってやっていきたい」。過去最高の仕上がりで世界にぶつかっていく。(小島 和之)

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