ソフトバンク・和田毅投手が２８日、宮崎市内でブルペン入り。左太もも裏の張りから復帰後、２度目の本格的な投球練習ではストライク、ボールのカウントも想定し、６４球を投げ込んだ。

　途中、聞き慣れない言葉が和田から発せられた。「速いカーブで」。鋭く曲がる軌道に本人、斎藤投手コーチが何度もうなずく場面があった。

　「この（けがをしている）間にカーブをもう１個増やそうかなと。（これまで投げていたカーブとは）違うような、新しい球種。遊びの中でただ握りが変わっただけなんですけど、それでおもしろい変化をしてくれたんで、使えるかなと」

　和田と言えば、１４０キロ台の直球に１２０キロ前後のカーブ、１３０キロ前後のスライダー、チェンジアップ、１３０キロ台中盤のカットボールが主な球種。「球速帯にしても１２０キロ台中盤がないので。縦気味に速く曲がるパワーカーブ的な、縦スラ的な。１２０キロ台中盤ぐらいの変化球があってもいいなと思った。実際に使えるかどうかは別にして、これで１２０キロ台前後、中盤、１３０キロ台前後、中盤。で、（直球が）１４０キロ台。ある程度５キロ刻みで全部球速帯ができるので。そうなったらさらに的を絞らせづらくなるのかなと思います」と説明。「一番いいのは柊太（石川）みたいなカーブですよね。とてもじゃないけど無理ですけど」と笑った。

　今月２１日に４２歳の誕生日を迎えた大ベテラン。左太もも裏の張りで調整ペースを落とし、開幕投手は夢と消えたが、「ある程度投げられるというのは今日でイメージできたので。ここからまた投手コーチとかと話しながらになると思います」と実戦形式登板のメドも立った。日米通算２１年目の今季も頼もしい戦力になりそうだ。

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