【日本ハム】ドラ1二刀流の矢沢宏太が投手デビュー…無四球で自責0

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2023.2.24(金) 03:15

投手として実戦デビューした日本ハムのドラフト1位・矢沢

◇練習試合(23日・名護)日本ハム1-5ロッテ

 日本ハムのドラフト1位で投打二刀流の矢沢宏太投手(22)=日体大=が23日、実戦初登板を果たした。練習試合のロッテ戦で7回から登板。味方の失策で1失点したが、最速146キロの直球とスライダーを軸に1回を被安打1、無四球で自責0にまとめた。「緊張しなかった」と落ち着いたマウンドさばきも披露したドラ1左腕が、開幕に向けて投打二刀流を更に本格化させていく。

 最後まで動じなかった。矢沢は先頭打者への初球で二塁打を浴び、2死から失策絡みで1失点。それでも最後は昨季巨人で24本塁打をマークしたポランコを外角135キロスライダーで二ゴロに打ち取った。テーマの「無四球」を守り、初の実戦登板を終えた左腕は「緊張なくできた。まだまだなところはあるけど、少しはよかった」と投手としての初陣を振り返った。

 直球の最速は146キロ。課題も残し「40、50点」と自己評価したが、スライダー、ツーシームを駆使して投球をまとめた。7回1死三塁では同学年の藤原の投ゴロを落ち着いて処理し、冷静なマウンドさばきも披露。開幕戦の相手となる楽天の小池スコアラーマネージャーは「投げている雰囲気は1軍の投手と遜色ない。先発でもおもしろい」と高評価した。

 対応力も見せた。ブルペンでは15球以内で肩を仕上げ「リリーフや野手から投手へ、となった時に準備が早いのはすごくいい」と加藤投手コーチ。矢沢は「肩や肘があまり張らない。(連投も)全然問題ない」と頼もしく言い切った。

 打っては対外試合7打数5安打1本塁打で「野手は手応えを感じている。投手でも実戦を重ねて、いい登板だったと言えるように練習してつなげていきたい」。開幕1軍入りを確実にするために、投打でアピールを続けていく。

(堀内 啓太)

 〇…ドラフト6位のサイド右腕、宮内が実戦初登板で1回1K無失点と好投した。8回から登板し、先頭の4番・安田を高めの148キロで三邪飛、2死一塁からは外角高めの直球で空振り三振を奪った。即戦力として期待される社会人出の26歳は「まっすぐの質もよかったし、初登板を0で抑えられてよかった。力みもあったので次はもっと楽に投げられるようにしたい」と先を見据えた。

 〇…野村は2戦連発となるバックスクリーン弾。0―5の8回に3番手・中森の内角低め直球をすくい上げ「前の試合は風もあった。今日はしっかり自分の打ち方で打てた」と振り返った。チームで唯一、対外試合全7戦でフルイニング出場を続けている。「(新庄監督から)『やってくれよ』というサインだと思う。期待に応えられるように頑張りたい」と主砲の自覚をにじませた。

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