【日本ハム】ガントが新球場“開幕戦”3月2日紅白戦で実戦初登板

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2023.2.23(木) 03:35

ライブBPに登板したガント(左は建山義紀投手コーチ)

 日本ハムのジョン・ガント投手(30)が22日、今キャンプで初めてライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。先発の一角として期待される来日2年目の助っ人右腕は、打者3人に対して安打性1本と持ち味の打たせて取る投球を披露。新球場エスコンフィールド北海道の“開幕戦”となる3月2日の紅白戦で、実戦初登板することも決定した。

 胸の高ぶりを抑えながら、ガントは右腕を振った。キャンプ初の実戦形式のマウンド。直球、カット、チェンジアップを織り交ぜて計20球を投じ、江越、上川畑、今川の3人を安打性1本に封じた。来日2年目の150キロ右腕は「短い時間だったけど、すごく楽しめた。いい点がたくさん見つかって良かった」と充実感をにじませた。

 持ち味を発揮した。慣れないマウンドに苦戦し20球のうち約半分がボール判定となったが、高めに外れたボール球は1球のみ。「グラウンドボール(ゴロ)を狙って打たせる投球が主体」と最後まで丁寧に低めをついた。この日の最速は140キロに満たなかったが「数字は重要ではない。アウトというゴールにどう向かうかを意識した」とガント。建山投手コーチも「低めに決まっていてよかった。(球速は)全く気にしてないし、そのうち上がってくる」と期待を込めた。

 1年目の昨季は右肘じん帯炎症で一度も登板機会がなく「あとはやるしかない」と“挽回”に燃えている。キャンプ中は「オヒサシブリデス」と習得した日本語も使って積極的に同僚とコミュニケーションを取っており「調子も仕上がりもすごくいい」と心身共に充実の日々を送っている。

 193センチの大型右腕は無類のポケモン好きで、好きなポケモンは「カイリュー」。ミニリュウ、ハクリュー、カイリューと成長して2段階の進化を遂げる龍を例に「今はミニリュウだけど、シーズンが始まったらハクリュー、終わる頃にはカイリューになっていたい」と飛躍を誓った。実戦初登板は新球場エスコンの“開幕戦”となる3月2日の紅白戦に決定。「けがをしないことを大前提に、シーズンに合わせていくことを考えたい。頑張りたい」。先発ローテの一角として期待される助っ人が、今季こそ真価を示す。(堀内 啓太)

 〇…北山は「ジャイロフォーク」を武器に守護神の座を狙う。2年目右腕は2日連続でブルペン入り。昨秋から改良を続け、ソフトバンク千賀らの“お化けフォーク”の軌道に近い「ジャイロ回転で速く大きく落ちる」フォークに手応えを示した。23日のロッテ戦は9回に登板予定で「チャンスをもらった時にしっかり力が出せるように」と意気込んだ。

 〇…ドラフト3位・加藤豪=メッツ傘下3A=が、23日のロッテ戦(名護)で実戦初の守備に就く可能性が浮上した。この日は二塁手として約20分間のノックを受け「3イニングか4イニングくらい、という話は出ているみたい」と明かした。1月30日の自主トレ中に右手人さし指を骨折。21日から守備時のスローイングを再開していた。「今までは(けがで)仕方なくDHをやらせてもらっていた。これからは守備に就きたい」とうなずいた。

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