◆練習試合　日本ハム９ー６中日（２１日・北谷）

　日本ハムの伏見寅威捕手が２１日の中日戦で移籍後第１号となる右越え２ランを放った。

　「８番・捕手」で先発出場し、２点リードで迎えた４回２死三塁。カウント２―２から相手先発・福谷の真ん中寄りの速球を右翼席へ運んだ。逆方向への一発に、新庄監督は「キャンプの最初の頃は右方向へ打球を飛ばす時に右肩が下がっていたけど、それを少し立てて『右へ引っ張る』イメージを伝えた。それを意識して、しっかりパチンと打てていたから打球が風に乗って入った。今のまま続けてほしい」と評価。伏見も「打撃はここまで順調に来ている。まだまだここから上がってくると思う」と手応えを口にした。

　プロ１１年目。昨季オリックスでリーグ連覇と日本一を経験した３２歳は、守備でも初コンビを組んだ先発の下手投げ右腕・鈴木を３回無失点と好リード。「コミュニケーションを取りながらテンポ良く投げてくれた」と先発ローテ入りを狙う２５歳を好投に導いた。登板を終えた鈴木が「投げやすかった」と口にしていたことについては「先輩に気遣いできるいい後輩ですね」と笑顔を浮かべていた。

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