【日本ハム】上原隠れ二刀流で先発ローテ「チャンスある」…楽天との練習試合で3回0封

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2023.2.20(月) 03:25

3回を無失点に抑えた日本ハムの上原投手

◇練習試合(19日・名護) 日本ハム8-4楽天

 日本ハムの上原健太投手(28)が、二刀流の可能性は忘れず、先発ローテを狙う。19日、楽天との練習試合に5回から登板し、3回を2安打無失点に抑えた。昨季は野手との二刀流に挑戦したが、今キャンプでは打撃練習には一度しか入らず、投手に専念してきた。その間も有事に備え、夜間など打ち込みを行っているが、現状、目指すは先発枠入り。表向きは一刀流、裏で二刀流を続け、チーム目標のVに貢献していく。

 開幕ローテ入りへ、上原が堂々の内容を見せた。楽天戦に5回から登板し、散発2安打を浴びるも無失点に抑えた。「真っすぐの状態が良かったので。それはすごく生かせたかな」。最速148キロを記録した直球を主体に、得点圏に2度走者は進めるも、後続を断ち、安定感を示した。

 キャンプも終盤に入り、3イニングを任されたのは先発として計算されている証し。「チャンスはあると思うので。少しでもローテーションに近付けたら」。昨季は二刀流に挑戦も、第一に掲げる目標を手繰り寄せるべく、キャンプでは投球を主体に取り組んできた。

 12日にブルペン入りした時には、54球を投げた後、一度ロッカーに引き上げるも、再びブルペンで投球した。「納得いかないというのがあって。もう一度やり直そうかなと」。その行動の意味を「狙った所に意図あるボールを投げているかというのが練習中のブルペン。それとは別に入ることで、自分のボールをちゃんと投げているか確認できる」。日々最善を尽くしながら、昨季定着できなかったローテ確保を目指している。

 ただ、二刀流を捨てたわけではない。打撃練習に入ったのは1日のみも、夜間や投球の合間の時間で打ち込みを続けている。「ほんの少しでも可能性があるんだったら、試合に出るために」と40分間、振り込む時もある。“隠れ二刀流”を続けるのは、新庄剛志監督(51)が公言する「優勝」に貢献したいという思いがあるから。「投球でアピールできて、打撃も実は準備できてますの方が入りやすい。そのチャンスをいつか取れるように」。時間を最大限使い、様々な場面に対応できる準備を整え、上原が最高の状態でシーズンを迎えにいく。

(砂田 秀人)

 ☆日本ハム田中正(楽天戦に先発し、2回1失点)「自分を責めるような投球ではなかったと思うが、追い込んでから変化球を前に飛ばされることが多かったので。冷静に課題を分析しながら、次に向けてやりたい」

 〇…水野は2軍から合流し、6回の守備から遊撃で出場。適時三塁打と2ランと躍動した。「何かインパクトを残せたらと(2軍キャンプ地の)国頭でやっていたので。結果が出たので少しほっとしてます」と口にした。昨年は開幕スタメンを勝ち取るも、けがもあるなど結果を残せず、1軍定着はできなかった。昨年12月に結婚し、迎える2年目の今季へ「結果が出せたことは絶対今後に生きてくる。今の立場では少ないチャンスをものにするしかない」とアピールを続けていく。

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