【侍ジャパン】佐々木朗希、初ブルペン ダルビッシュ直伝横スラに手応え「自分のものにできているかな」
スポーツ報知
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2023.2.20(月) 05:10
侍ジャパンで先発候補のロッテ・佐々木朗希投手(21)とオリックス・山本由伸投手(24)が19日、ブルペンで投球練習を行った。その様子を捕手後ろから見守ったパドレス・ダルビッシュ有投手(36)は、2人の投球を分析して絶賛した。
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力が入らないわけがない。捕手の後ろでスマホを向けたダルビッシュが嫌でも佐々木朗の視界に入った。「いい球投げないとなと思って、力みながら投げてしまいました」。投球練習前のキャッチボールでは、捕手・甲斐が捕れないほど高めに大暴投するほどで「すごく力が入って緊張した。ストレートは指のかかりがよくなかったり、フォークも抜けがよくなかった」と物足りなさそうに振り返った。
前日の18日には朗希がダルの投球練習を撮影したが、この日は立ち位置が逆転。その中で輝いたのは、直伝のスライダーだ。合宿初日の17日に、全体練習終了後に宮城とともにダル塾に入門。握り、投げ方などの助言をもらい、ひたすらスライダーばかりを投げ続けた。その後初めてのブルペンで5球を投げ「スライダーは良かった。感覚的なところ、意識的なところで聞いたことをうまく自分のものにできているかなと」。直球、フォークのほぼ2球種のみで昨季は完全試合も達成したが、第3の武器へ手応えをつかんだ。
何度もうなずきながら見つめていたダルビッシュは、投球練習後に朗希にさらにアドバイス。トラックマンのデータなどを見ながら、合格点を与えた。「『よくなっている』と言われました」とうれしそうに明かした朗希。ロッテの監督でもある吉井投手コーチも「本人は『調子悪かった』と言っていましたけど、順調だと思います」とホッとしたように見つめていた。
15日の練習試合で160キロを計測も、この日は最速156キロ止まり。栗山監督は「これからさらに状態が上がると思う」と期待を込めた。本人は不満顔も、視察したドジャースのフリードマン球団社長は「最高の才能の持ち主だ」と目を丸くした。大会初登板は11日のチェコ戦(東京D)が有力。“世界デビュー”へ向けて、怪物がさらなる進化を遂げる。(安藤 宏太)
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