第５回はドラフト５位・平良竜哉内野手（２４）＝ＮＴＴ西日本＝。ヤクルト・山田哲人に憧れる新人支配下唯一の野手は、将来の夢に「トリプルスリー＆１億円プレーヤー」のダブル達成を掲げた。

　開幕１軍のサバイバルが始まった。平良は１５日の阪神戦（金武）で「１番・二塁」で先発出場し１打数無安打１四球とプロ初安打はお預けとなったが２出塁でチャンスメイク。「焦りはない。見極めができていて四球で出塁できているのでそこは前向きにいきたい」と今後を見据えた。

　大目標は日本球界で過去に１０人（１２度）しか成し遂げていない「トリプルスリー」。１５、１６、１８年の３度、金字塔を打ち立てている山田に憧れを抱く。ＷＢＣ日本代表にも選出されているプルヒッターから刺激を受け、「強く振ることで、相手投手からも『この打者は嫌だな』と思わせられるような選手になりたい」と成長を固く誓う。

　強打者の必須条件―。己の信条でもある「フルスイング」を貫く。「三振は怖くないですね。当てにいって内野ゴロで凡退するよりは強く振った方がいい。追い込まれるまでは初球のストライクを軽く当てるよりは強く振る。初球から甘いコースが来たら積極的に振っていく」と“マン振り”で仕留めにかかる。

　主戦場の二塁は不動のレギュラーとして浅村が君臨する。高い牙城を崩すのは容易ではないが、引く気はない。将来は浅村に代わる二塁奪取をもくろむルーキーは「１億円プレーヤーは目指したいですね。そこまでの選手になれば、自然と子どもたちにも影響を与えていると思うので、いきなりは無理ですけど、一年一年、結果を出して、そういう選手になりたい」。大きな野望を原動力に高みを目指す。（長井毅）

　◆平良竜哉（たいら・りゅうや）１９９８年７月９日、沖縄・うるま市生まれ。２４歳。伊波小で軟式野球を始め、伊波中時代は軟式野球部に所属。前原高校では甲子園出場はなし。九州共立大ではリーグ戦通算１０１安打をマーク。ＮＴＴ西日本を経て２２年ドラフト５位で楽天入団。５０メートル５秒９。遠投１１５メートル。右投右打。１７０センチ、７８キロ。年俸９２０万円。

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