【ロッテ】佐々木朗希160キロで村上宗隆K斬り 今季初実戦で初回から4者連続含む2回0封5K

スポーツ報知

  • ニュース

2023.2.16(木) 05:30

ヤクルトとの練習試合で2回無死点に抑えた佐々木朗希(カメラ・今成 良輔)

◆練習試合 ロッテ6―4ヤクルト(15日・糸満)

 ロッテの佐々木朗希投手(21)が15日、ヤクルト・村上宗隆内野手(23)との侍対決を制し、順調な仕上がりを見せつけた。今季初実戦となったヤクルトとの練習試合(糸満)で、村上をこの日最速160キロの直球で空振り三振。初回先頭から4者連続三振を奪うなど、2回1安打無失点、5奪三振と圧倒。習得中の新型スライダーでも三振を奪うなど、最高の状態で17日から始まるWBCへ向けた侍ジャパンの強化合宿へ乗り込む。

 左膝を高く上げ、佐々木朗は強く右腕を振った。狙い通りのインコース160キロ。村上のバットが空を切り、松川のミットが乾いた音を響かせると、外野席まで開放されたスタンドが歓声に包まれた。2回先頭で実現した、完全男と3冠王の直接対決。佐々木朗は「最後はいいところにいってくれた。ホームランは打たれたくなかったので、抑えられてよかったなと思います」と控えめに喜んだ。

 立ち上がりから圧倒的だった。初回は3者連続空振り三振。村上まで4者連続三振だった。長岡に左前打こそ許したが、2回1安打無失点、5奪三振。その中でも村上の打席は、配球も特別だった。他の4つは全て変化球が決め球だったが、村上に対してはフォークで追い込み、内角直球で勝負。松川は「指にかかったいい真っすぐで三振が取れた。話していた通り配球もできましたし、インコース真っすぐで三振を取りたいと言っていたので、気持ちよかったですね」と明かした。

 握りを変え、斜めに落ちるように鋭く曲がる新型スライダーにも手応えがあった。「今日に限っては左バッターにフォーク、右にスライダーを軸として投げようと思ってました」とテーマを設定。右の中村に対し、3球スライダーを続けて三振に仕留めるなど、勝負球としても十分に機能した。本人も「改善していかなきゃいけない部分はあると思うけど、ストライクが取れたり、空振りが取れたのはよかった」とうなずいた。

 スタンドで視察した楽天の長島プロスカウトは「文句なし。この時期にあれだけのボールを投げられたら打てない。腕を振って、フォークもスライダーも操れている」と絶賛。侍でコーチを務める吉井監督も「順調にきてると思います」と評価した。17日からの侍合宿へ向け、16日に宮崎入りする164キロ右腕は「ここまでいい準備ができているので、本戦に向けていい練習、いい準備をして臨めたら」。万全の態勢を整え、世界をねじ伏せる。(山口 泰史)

関連ニュース

【ロッテ】自家用車を使って応援!ファン参加型のキャンペーン開始
【ロッテ】2023年 年俸一覧
【ロッテ】佐々木朗希が圧巻の初実戦 村上宗隆から最速160キロで空振り三振奪うなど2回5K
【ロッテ】佐々木朗希が完璧な立ち上がり 3者連続空振り三振&最速160キロ
【ロッテ】佐々木朗希がきょうVSヤクルトで今季初実戦…村上宗隆と3度目対戦へ「精一杯投げたい」

記事提供:

スポーツ報知