【ソフトバンク】開幕投手は誰の手に…競争激化で公表延期 和田毅?藤井皓哉? 首脳陣も毎日討論
スポーツ報知
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2023.2.15(水) 12:05
ソフトバンクの“開幕投手問題”がここにきて白熱している。当初は14日までの第3クール中に発表される見通しではあったが、16日からの第4クール以降に延期が決定。藤本監督は「去年は千賀(現メッツ)ですぐ決まったけど、今年の場合は東浜、石川、大関…。僕の一押しは藤井君と和田君です。僕の中では(候補は)5人ですよね。投手コーチの中ではもう1人入ってくるんですけど」と説明した。
現状、指揮官が考える有力候補は今季先発転向の藤井、実現すればパ最年長開幕投手(42歳1か月)となる和田。実績のある東浜と石川、エースを狙う大関、板東ら若手が絡んでくるという構図だ。斎藤学投手コーチは「今年の柱として誰をどう持っていくかというのはちょっと慎重に判断しないと。石川や巨(東浜)が軸になってくるんじゃないかなとは思いますけど、ブルペンを見ると藤井、大関、板東にしてもそうだし、笠谷にしたってそうだし、毅(和田)だって入ってくるだろうし…。やっぱり開幕投手という名誉というかそういうものも大事にしたいなと思うので、悩んでます」と吐露。斉藤和巳投手コーチも「僕も学さんも(監督と)三者三様の思いがあって、いろんな考え方を3人がしている。まとまっていない状況です。どこに重きを置くか。毎日会話になるくらいのところですけどね」と明かした。
難航の背景には複雑な日程が絡む。今季開幕戦は3月31日のロッテ戦(ペイペイD)だが、翌週の金曜日、4月7日は試合なし。開幕投手が中6日で投げられず、さらに4月は第2~4週が全て5試合(月曜日に加えて木曜日の13、20日も移動日)となっているのだ。また、開幕2カード目がオリックス戦。昨季リーグ最終戦で優勝をさらわれた宿敵が相手となる。藤本監督は「昨年はたたかれたからね。オリックスをやっつけるという意味ではいろいろ考えてやっていきたい」としており、“猛牛包囲網”を敷く考えもある。
今季はガンケル、有原ら大型補強で新戦力も加入。斎藤学投手コーチは現状のローテ候補を「12人」と言い「去年とは反対の苦しみがある。今年は選択肢が多すぎてどうする? という感じはありますね」。開幕ローテ争いもし烈で、先発陣のパズルの組み立てが最後の最後までもつれる可能性も残されている。
14日に行われた今年初の紅白戦では藤井、大関がそろって好投。16日の紅白戦には板東、笠谷が先発し、東浜、石川らも今後実戦登板を控えている。指揮官は「僕の中では絞っています。あとは投手コーチと俺の意見が合致しないと。相談して絞ってますから、そこは心配しなくても早めに決まるかも分からないし」と言った。ロッテの吉井監督は開幕投手を石川歩に任せることを公表済み。3年ぶり日本一奪還が絶対条件の藤本ホークスの船出は一体誰に託されることになるのだろうか―。(ソフトバンク担当・中村 晃大)
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