ロッテ・種市、力強いストレートで2回無失点!「指にだいぶかかっていた」

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2023.2.12(日) 21:10

ロッテ・種市篤暉(撮影=岩下雄太)

◆ 2回3K無失点

 ロッテの種市篤暉が12日、楽天モンキーズとの国際交流試合に登板。2回を投げて被安打0、3奪三振と今季初実戦は最高のスタートを切った。

 「入りがすごく良かったので、そのままポンポン2ストライクがとれたんじゃないかなと思いますし、ストライク先行でいけたものも良かったかなと思います」。

 3-2の6回表にマウンドに上がった種市は、先頭打者のチェン・ジンに対して初球(見逃し)、2球目(空振り)と指にかかった威力のあるストレートで簡単に追い込む。続く3球目のストレートでファウルを奪い、最後はストレートで空振り三振に仕留めた。

 ストレートで空振りを奪えたことについて、「指にだいぶかかっていたので、そこは続けていければいいかなと思います」と振り返った。

 6回、2イニング目となった7回も力強いストレートで楽天モンキーズ打線を完璧に封じ込んだ。とにかくこの日のストレートは、ワクワクするような力強い種市本来のボールを投げ続けた印象だ。ストレートはすごく良かったという認識で良いか問うと種市も「大丈夫だと思います」と納得のいくストレートを投げられたようだ。

 また、投球の再現性についても「BPの時は変化球がすごく悪かったんですけど、ブルペンで意識して投球したのがゲームで出せたと思うので、そこはすごく良かったと思います。もっと精度を上げて空振りを取れるようにしたいと思います」と語った。


◆ 「野球のことだけを考えられている」

 種市は今季「僕の中ではローテを目指して1年間守り抜ける技術、体力、このキャンプでつけて1年間頑張りたいと思います」と意気込むが、球数を増やし、長いイニングを投げた時に、この日のような投球ができるかどうかがひとつ先発ローテーション入りに向けてポイントになってくる。

 本人は「体を振って投げてしまう癖があるので、そこはできるだけしないようにいいバランスで投げられたらいいかなと思います」と話す。

 楽天モンキーズとの練習試合が終わり、14日からは沖縄本島での練習試合が始まる。ロッテの先発ローテーションは昨季の実績を考えれば、美馬学、石川歩、小島和哉、佐々木朗希、C.C.メルセデスの5枚は確定的で、残りの1枠を巡って熾烈な競争が予想される。「キャンプの時期はすごく僕の中では野球のことだけを考えられている。動画とかたくさん見られたので、修正ができている。その点については充実したキャンプになったと思います。今後、本島でも抑えられるように頑張りたいと思います」。まずは沖縄本島での練習試合で、しっかりと結果を残してみせる。

取材・文=岩下雄太

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