【日本ハム】清宮幸太郎、進塁打のサインから直球を狙い撃ち先制2ラン

スポーツ報知

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2023.2.10(金) 11:15

2回無死二塁、先制の右越え2ランを放った日本ハム・清宮(カメラ・中島 傑)

◆練習試合 日本ハム3-0サムスン(9日、名護)

 日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が9日、今季初対外試合の初打席で“第1号本塁打”を放った。韓国・サムスン戦に「5番・一塁」で先発出場し、2回に右翼席へ弾丸ライナーの先制2ラン。進塁打のサインから出た技ありの一発で決勝点をもたらした。投手陣も無失点リレーで23年シーズンの“開幕戦”を白星発進した。

 観客がどよめいた。両軍無得点の2回無死二塁。清宮が相手先発左腕の初球、内角高め139キロを一閃(せん)した。腕をたたんで引っ張った弾丸ライナーは、右翼ポール際に突き刺さる先制2ラン。「力強く、うまく打てた。真っすぐをはじき返すことをテーマにやっていたので今日はよかった」と技ありの一打を振り返った。

 昨季は自己最多129試合に出場し、チームトップの18本塁打。主軸の自覚がにじむ今季は「日を追うごとに良くなっている」とキャンプ中から打撃への手応えを口にしてきた。要因の一つは「去年1年間の引き出しを出しながらやれていること」。シーズン中に何度も好不調の波を経験し、不振から抜け出すために必死にもがいた。その作業を繰り返したことで悪い傾向に陥るサインを早く気付けるようになった。この日は狙い通りに直球をさばき、成長を証明した。

 進塁打のサインから飛び出した“チーム第1号”が決勝弾。新庄監督が「開幕まで全部勝つ」と意気込む中、清宮も「やっぱり勝ち癖は大事。勝って勝って、勝ち方を知ること。負けにいく野球なんてない。全試合そのつもりでいく」と最下位からの巻き返しに燃えている。

 試合後にはサブグラウンドに直行。30分間、特守で汗を流した。「(レギュラーを)保証されている感じは全然ない。一本で一喜一憂しないように。(打って)当たり前ぐらいの選手にならないとダメ」と背番号21。プロ6年目、若き大砲の言葉には自覚と責任感がにじんでいる。(堀内 啓太)

 〇・・・ドラフト3位の加藤豪将内野手(28)=メッツ傘下3Aシラキュース=が、実戦に初出場した。サムスン戦の5回、万波の代打で出場。二塁へ鋭いライナーを放つも好捕に阻まれた。第2打席は空振り三振と初安打はならずも「シーズン中もヒットを出すことは考えていない。自分のベストのスイングをすることなので。今日の課題は気持ち、呼吸、心拍数をコントロールすること。それができて良かった」と、右手人差し指を骨折している中での結果に、納得の表情だった。

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