【楽天】ドラフト2位・小孫竜二、原動力は3度の指名漏れ…支配下ルーキー6選手随時紹介「若鷲チェック」(2)

スポーツ報知

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2023.2.10(金) 11:33

自らの名前が書かれたタオルを手にアピールするルーキーの小孫(カメラ・池内 雅彦)

 第2回はドラフト2位・小孫竜二投手(25)=鷺宮製作所=。最速155キロ右腕は高校、大学、社会人で3度の指名漏れ。“どん底”からはい上がったオールドルーキーが、球団投手では13年の則本以来となる「新人王」を狙う。

 開幕1軍も期待される小孫は挫折の連続だった野球人生をこう振り返る。

 「高校も大学も指名漏れという形にはなってしまいましたけど、それ(プロ入り)に伴うほどの成績を残せていなかったですし、技術面もまだまだだったと思います。それだけに社会人3年目で指名されたのはすごくうれしかった。指名漏れは間違いなく今の原動力になっています」

 石川・遊学館では最速146キロのエースとして3年夏の甲子園で16強に導いた。15年のドラフト前には4球団から調査書が届いていたが吉報は届かず。「4年後はドラフト1位で」と、さらなる成長を求めて創価大に進学した。3学年上の田中正義(日本ハム)、池田隆英(日本ハム)に刺激を受けながら先輩たちの背中を追って鍛錬に励んだ。

 4年間で最速は150キロまで上昇。スカウトの評価も高くなっていたものの、19年のドラフトでは同期の杉山晃基(ヤクルト)と望月大希(元日本ハム)が指名されるのを横目に、自身の名前が呼ばれることはなかった。「杉山と望月には負けたくないという気持ちでずっとやっていました」。ライバル視していた仲間が一足先にプロに行った悔しさを発奮材料に変えて社会人経由で上の舞台を目指すと決めた。

 卒業後は鷺宮製作所に入社するも、ドラフト解禁となった2年後の21年も重い扉は開かなかった。高校、大学時代の頭の中は「プロ入り」が最優先だったが、社会人では「会社を背負って立つことで会社を都市対抗の常連にしたい。夢はこの会社の主軸となって会社の名前を世に出したい」と、自己本位だった考え方が変わった。精神面での成長がプレーに与えた影響も大きく、ラストチャンスだった3年目に素質が開花。昨年のドラフトで夢が実現した。

 今季の目標は球団投手では07年田中将、13年則本以来となる「新人王」。どん底からはい上がった25歳の新たな挑戦が間もなく幕を開ける。(長井 毅)

 ◆小孫竜二(こまご・りゅうじ)1997年9月15日、石川県金沢市生まれ。25歳。犀川小1年時に犀川ビクトリーに入団し、犀生中時代は金沢ボーイズ所属。遊学館では3年時に甲子園に出場し、当時1年の村上宗隆(ヤクルト)を4打数無安打に抑え16強入り。創価大では2年時に明治神宮大会8強。鷺宮製作所を経て22年ドラフト2位で楽天入団。最速155キロ。遠投100メートル。179センチ、88キロ。右投右打。

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