【オリックス】山本由伸、新フォームで156キロ 打撃練習初登板で30球で安打性2本「伸び感じられた」
スポーツ報知
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2023.2.9(木) 05:30
オリックス・山本由伸投手(24)が8日、宮崎キャンプで、同じくWBC日本代表の宮城、宇田川とともに実戦形式の打撃練習に初登板し、いきなり156キロをマークした。左足を低く速く踏み出す新フォームで30球。安打性の打球はわずか2本(サク越え1本)に抑えた。「伸びが感じられた」と納得の仕上がりで、3月のWBCへ視界は超良好だ。
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キャンプ序盤としては驚異的な156キロをたたき出した。「オフシーズンはずっと、伸びのあるストレートにこだわって練習をしてきた。強い球が投げられたし、とにかく伸びが感じられた。すごく良かったと思います」。山本は素直に大収穫を口にした。
チームとしても今キャンプ初の実戦形式となった1か所打撃。WBC球を用い、左足をほとんど上げない新フォームで初めて、打者に投じた。13球目が156キロを計測。うなるような剛球で太田のバットに空を切らせた。さらに、右中間スタンドへ運ばれた14球目と遊ゴロの15球目も156キロ。打者3人に計30球を投げ、安打性の当たりは、太田の一発と頓宮の中前安打のみ。球種は打者に事前通達しているにもかかわらず、6球で空振りを奪い、半分の3球が進化したストレートだった。
西武からFA加入の森はミット越しに衝撃を受けた。「僕が受けてきた中で、この時期でいったら一番」。昨年の山本の実戦形式初登板は2月24日。3月5日のオープン戦初登板での最速は153キロだった。それよりも半月以上早い時期で、昨年以上の球速。しかも、一見スピードが落ちそうなクイックモーションのようなフォームなのに球速がアップしたのだから驚きだ。太田は「タイミングはめちゃくちゃ取りにくい。自分がどこで始動すればいいのか、難しかった」と新フォームの完成度も表現した。
3月のWBCに向けた前倒しの調整でも万全の仕上がり。山本は「あと3週間ぐらいあるので、落ち着いてやっていければ、十分かなと思います」と自信をみなぎらせた。14日の紅白戦で先発し、17日からの侍ジャパン合宿に向かう予定。世界一の命運を握る日本の至宝が、昨年以上の球速を備えて突き進んでいく。(長田 亨)
◆オリックス・山本の近年のキャンプ登板
▼19年 救援から先発に転向。2月11日の紅白戦で実戦初登板。2回無安打4奪三振で最速147キロ。
▼20年 2月17日にシート打撃に初登板。最速154キロで打者13人に2安打。
▼21年 2月17日の紅白戦で実戦初登板。2回を完全投球で154キロを計測。
▼22年 前年の疲労も考慮して初ブルペンが2月11日。同24日の1か所打撃に初登板し、30球で安打性の当たりは2本。オープン戦初登板の3月5日・DeNA戦(横浜)で153キロ。
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