オリックス・山下舜平大投手（２０）が４日、宮崎キャンプ初のブルペンで“豪球発進”した。昨年１１月に両くるぶし付近の骨を摘出手術した３年目右腕は、球団のスピードガンで最速１５４キロを計測した。しかも「今出せる７、８割の力で投げました」と言ったから驚きだ。

　稲富ブルペン捕手のミットが吹っ飛びそうな勢いだった。「飛ばしすぎな部分もあったんですけど、思ったよりよかったです」。１月に大阪・舞洲で行ったのは主に立ち投げだった。術後初と言える本格的な投球は、カーブを交えて計５０球。自己最速は１５８キロで「まだこれからかな、という感じ。１６５キロぐらいを目標に」と、１６年に日本ハム時代の大谷が記録した日本人最速を視野に入れた。

　昨年はポストシーズンでベンチ入りしたものの、１軍デビューはお預けとなった。２０年のドラフト１位は「あのローテーションに入らないといけない」と山本、宮城ら充実した先発枠入りを狙う。「まだリハビリやで。焦らすなよ」と慎重な中嶋監督にも、強烈なインパクトを与えたはず。若き才能が、花開きそうな予感だ。（長田　亨）

　◆山下　舜平大（やました・しゅんぺいた）２００２年７月１６日、福岡市生まれ。２０歳。福岡大大濠では甲子園出場なし。２０年ドラフト１位でオリックス入団。昨季は２軍で８試合に登板し、２勝２敗、防御率３・３１。今季の推定年俸は７００万円。１９０センチ、９８キロ。右投右打。

関連ニュース

・【オリックス】１４年目・山田修義は「１イニング完了」で復権へ　日本一チームに希少なリリーフ左腕
・【オリックス】山岡泰輔が“初ブルペン”で３０球「強い球も何球かあったので、徐々に上げていきたい」
・【オリックス】中嶋聡監督、選手全員へ「休め指令」　一日限定で個別練習を禁止
・【オリックス】小田裕也も上々発進　守備走塁のスペシャリスト「隙あらば」
・【オリックス】石川亮は「しゃべる」捕手　日本ハムからトレードで新加入「信頼関係の積み重ね」