【ロッテ】佐々木朗希、WBC球「操れてる」 初ブルペン49球 15日初実戦でヤクルト村上と対戦も

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2023.2.3(金) 06:00

ブルペン入りした佐々木朗希(カメラ・今西 淳)

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出されたロッテ・佐々木朗希投手(21)が2日、沖縄・石垣島キャンプで初めてブルペン入りし、球団のスピードガンで早くも156キロをマークした。滑りやすいとされるWBC使用球で49球を投じ、「変化球に関しては合格点くらいあるかな」と手応えを口にした。

 「ウッ!」と声を上げながら投じられたボールは味園ブルペン捕手のミットを突き刺した。ブルペンには報道陣約60人、周辺には100人ほどのファンが集まり大混雑。ボールの変化量やフォークの落ち方も気にしながら直球29球、スライダー11球、フォークを9球。キャンプの初ブルペンでは4年目で最多の49球を投げ「11月(強化試合)よりもだいぶ慣れたし、しっかり操れてる感覚はある。ストレートはもう少し精度を上げていかないけど」とさらなる向上を目指していく。

 3月9日から始まるWBCへ向け、今オフはこれまでにない早さで調整を続けてきた。年末年始も長期休暇は取らず元日からブルペン入り。経験のない調整だが「急ぎすぎず、基本的なことをおろそかにしないように。その中で変化球の仕上がりを意識しながらやった」。軸をぶらさず自分なりの調整を続け「去年のこの時期と比べて変化球の仕上がりはいい。不安なくいい状態で練習できている」と手応えを口にした。

 ブルペンを見守った吉井監督は「順調に仕上がっている」と評価し「2、3回ブルペンに入ったらライブBP(実戦形式の打撃練習)にいける感じで黒木コーチに組んでもらっている」と説明。初実戦について指揮官は「15日になるかな」とヤクルト戦(糸満)に登板する見通しだ。試合もWBC使用球で行われる予定で「朗希対村神様」が実現する可能性も浮上。侍の主砲を斬って、勢いのままに17日の侍合宿に合流したいところだ。

 初めてトップチームの日の丸を背負う右腕は「とにかく今自分ができることを精いっぱいやって、その中で結果がついてくれば。足元を固めながらやっていきたい」。世界一を見据え、着々と準備を進める。(小田原 実穂)

 ◆佐々木朗のキャンプ初ブルペン

 ▽1年目(20年2月13日) 立ち投げでプロ初ブルペン。直球のみ25球

 ▽2年目(21年2月1日)立ち投げで直球のみ37球

 ▽3年目(22年2月1日)捕手を座らせ直球のみ31球

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