オリックスがキャンプ地・宮崎入り 新加入の森「大事な1年目」

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2023.1.31(火) 05:04

「1年目が大事。キャリアハイを目指したい」と語る森友哉 [写真=北野正樹]

◆ 「チームの3連覇にしっかりと貢献したい」

 「歓迎 オリックス・バファローズ」「おかえりなさい。宮崎キャンプへ」。

 オリックス・バファローズ宮崎協力会のメンバーらが掲げる横断幕などに迎えられ、リーグ3連覇と2年連続の日本一を目指すオリックスの選手やスタッフが30日、空路宮崎入り。

 空港出口に一番に姿を現したのは、杉本裕太郎。昇天ポーズこそ出なかったが、Vサインで報道陣のカメラやファンの声援に応えた。山本由伸や宇田川優希ら、侍ジャパン組も元気な姿を見せた。


 西武から国内FAで移籍した森友哉は、2日後に迫ったキャンプを前に、開口一番「緊張しています」と表情を引き締めた。

 プロ入り後、10回目を迎える春季キャンプ。西武時代に慣れ親しんだ宮崎空港に降り立ったとはいえ、新天地で迎える未知の1カ月に、新人時代の「初心」に立ち戻ったようにみえた。

 言葉からも、それはうかがえる。「オリックスのキャンプがどういうものか(まだ分からない)」としながらも、「一番は、しっかりとブルペンで数を受けたい。1球でも多く、いろんな人のボールを受けたい」と、ブルペンでの捕球を通じてコミュニケーションを図り、投手の特徴を把握することを最優先に考える。


 もちろん、レッドソックスに移籍した吉田正尚に替わる打線の核としての期待も承知している。

 「打撃で変えた部分はなく、自主トレでやってきたことを継続していく。チームの3連覇にしっかりと貢献したい。大事な1年目、キャリアハイを目指したい」と語気を強めた。


 すでにチームへも溶け込みつつある。沖縄での自主トレでは、現地で始動していた杉本と話す機会があり、宮崎入り前には杉本や福田周平らとも会食。親交を深めているという。投手へのアドバイスだけでなく、野手へも捕手の「目」を伝えてチームに貢献しているようだ。

 31日夕には、JR宮崎駅から中嶋聡監督や選手らが目抜き通りをパレードする。歓迎パレードとはいえ、優勝を祝うセレモニー。これには「どんな顔をして(参加して)いいのか分からない」という戸惑いも。

 それでも、今年のチームを励ます狙いもあることから、「メインは優勝ですが、オリックスに早くなじみ、主力としてやっていけるような大事な1日にしたい」と、主軸として宮崎のファンにオリックスでの活躍を誓うつもりだ。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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