西武・栗山巧外野手が２４日、埼玉・所沢市の狭山山不動寺で自主トレを公開した。「チームカラーを意識して」鮮やかなライオンズブルーのウェアでそろえると３９段の石段を軽やかに駆け上がり、締めくくりに鐘をついて気持ちを整えた。「すごく心が浄化されて、いい気持ちになりましたね」と穏やかに笑った。今年９月に４０歳になるが「節目じゃないですね」と強調した。

　昨季はコロナ陽性もあり８９試合出場にとどまって打順も５、６、７番が多かった。「１００試合はもちろん出たいし、打率３割以上は打ちたいと思う。１番と３番が空いているので、打ってみたい。マッチするんちゃうかな。しっかりアピールしていく」とチームの懸案でもある打順をにらんだ。さらには左翼での出場にも目を向け「当然守るつもりで。左翼のライオンズファンを背にしっかり守るというのが、非常に特別な場所でもあるわけですから」と意欲をみせた。

　一昨年２０００安打を達成したが、安打への渇望はやまない。昨季は「シルクのようなスイング」を目指したが、今季は原点に立ち返る。「泥臭く、何とかバットに当てて野手のいない所に打つというのが根本にあった。そこに立ち返りたい」と惑うことなく２２年目のシーズンを迎える。

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